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2006年11月15日 (水)

『遥かなる人』の声

なぜか閉塞感を感じる今日日(きょうび)のニュースをみていて(特に、いじめ自殺の問題とか安部新首相の答弁とか)、ふと以下の歌詞が頭に浮かびました。


「夕暮れの空まで 真っ直ぐに 駆けてきた

広げた本は 机に置いたまま

流れる雲に 憧れを語れば

遥かなる人の声が届く

本など広げて 言葉を探すより

人は空を見上げているほうが

ずっと 賢くなれるんだ

遥かなる人の 声が僕に届く」

(以上 一番の歌詞全体) 

海援隊(作詞 武田鉄矢 作曲 中牟田俊男) 『遥かなる人』 より。

ところで、この遥かなる人とは、坂本竜馬のことだそうです。武田鉄矢は、知るひとぞ知る坂本竜馬フリークなんですよね。ドラマに主演しているし、マンガの原作をしたり、実は「海援隊」というバンド名自体が、竜馬が作った海運会社(商社?)の名前です。

私は、直接、海援隊を同時代で知っていたわけではないのですが、大学の寮の隣の友達が九州の福岡出身で、まさに彼の影響で、なぜかカセットとかCDを数枚持っています^^?

ところで、似たような言葉として、以下の言葉を思い出しました。

「本を捨てて町にでよう」 寺山修司

「書を持って街へ出よう」 佐藤郁哉 (社会学系のフィールドワークの入門書として名高い、『フィールドワーク』 新曜社 1992 のサブタイトル)

「本を置いて 空を見上げよう」 坂本竜馬(武田鉄矢)? ← これじゃ、まるで、シャラン九の「空をみなよ」と同レベルだ。

まあ、いずれも現場志向の人の掛け声(キーワード)ということにしておきましょう^^?

蛇足ながら、以前も紹介しましたが、『遥かなる人』の最終章にはこうあります。

「旅行く者達が 美しく見えるのは
もっと遠くを 目指しているからだ
立っているより 歩いてみることだ
遥かなる人の 声が僕に届く」

やはり、こちらのフレーズの方がしっくりきますね。でも、本を置いてというフレーズも、やっぱりいいと思います。

ではでは^^!

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