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2011年7月29日 (金)

林周二 『研究者という職業』 東京図書 2004年

11071003

初出:研究(者)への途~進学相談室~ <各論> @ mixi開発民俗学-地域共生の技法-

http://mixi.jp/view_bbs.plid=63702552&comm_id=2498370

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学説史というか、誰がどこで何を言ってとか、どういう師弟関係かとか、実はこんなところがおもしろかったりするしばやん@ひよっこです。

タマゴというのもへんなので、とりあえずひよっこから始めようと思います。

さて、そもそも‘研究者’とは?などと考えてしまいました。

それで、この一冊。

○林周二 『研究者という職業』 東京図書 2004年

掛け値なしにおもしろいです。本音ベースの話が聞けて^^?

自分は「二流研究者」とかなりながらも、父親も研究者で東大の‘先生’なのですが、1926年生まれとは思えないしやなかな発想と語り口には、それだけで人間的な魅力を感じます。

折角、研究者の心得というのをまとめていただきましたので、この場に、そのまま紹介しましょう。以下、引用(p26~31以下)

[一] 研究者たろうとする者は、世間に追随したりせず、自分独自のユニーク(unique)な研究テーマをもつべきだ、ということ。とくに戒めたいのは、流行のテーマの尻だけを追っかけてはいけない、ということである。(僕からさらに一言付け加えていうと、研究者は自分の能力や得意・不得意の点をよく自覚し、それに見合った個性的な研究テーマを択ぶべきだ。能力を超えたり、能力以下のテーマに取り組んだりしてはいけない。 )

[二]右の点を考慮したうえで、研究上これこそは重要(essential本質的な)だと考えられるテーマに取り組むこと。詰まらない(trivial末梢的な)研究テーマに関わりあって、研究者人生の貴重な時間をあたら消費してはいけない。何が重要で本質的か、何が瑣末で末梢的かを見極めることは、研究者の眼力に関わる最も大切なことである。

[三] 研究者たる者は、つねに開拓者精神でその研究活動に当たること。周到な計画性をもってその仕事に取り組み、いったn作業に入ったからには必ず成功する覚悟をもつこと。(略)

[四] 研究者は、じっさいに世の役に立つことを、自己の研究の主旨とすること。(なお「世の役に立つ」とは、空論のための空論を徒に弄ばないということであって、目先の世俗的・実利的な役にすぐ立つとの意味ではない。)

[五] 狭い日本でより、広い全世界で、自分の学問や研究仕事が認められるように努力すること。研究者は活動の舞台を狭くではなく、大きく広く取るようにすること。

[六] 研究者を志す人は、なるべく優れた立派な師を頼って、その下に就くよう努めること。東大総長だった有馬朗人も、この点を特に強調し、「師に仰ぐならノーベル賞級の人の下に就け。研究者としての君の将来は、全く違ってくるはずだ」と断言している。

[七] これからの学術多様化時代に研究者が生きてゆくには、狭いタコツボ的な道場(=研究室)に閉じこもったりせず、武者修行にいろいろな道場の門をたたき、他流試合つまり他部門や隣接部門研究者たちとの積極交流に努めること。

[八] 研究者にとって研究の職場を五年ないし十年ごとに変えることは、研究環境の転換、したがって研究そのものの視野拡大に大きく役立つと考えること。

なにか当たり前のことにも聞こえますが、実際にそれをこなしてきたこと自体は賞賛に当たります。

人間、いかに言うほどのことができないかは、みな誰もが嫌というほど思い知らされるものですから^^? (← それを場数を踏むとか修羅場をかいくぐるともいう。)

まあ、難しいけど、やりがいがありそうだというのが偽らざる気持ちです。

なにより、生涯現役というのがいいと思います。定年もなければ、死ぬまでやり続けられるなんて、とても素晴らしいことだと思いませんか。

まあ、まわり道だらけの‘わが人生’ですが、残りの半生をかけてでも取り組むだけの価値はあると私は思います。

ではでは^^?

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