CRH 第1回 そもそも歩く仲間とは(開発民俗学の射程)
第1回 そもそも歩く仲間とは(開発民俗学の射程)
※セミナーの趣旨については、こちらを参照ください。
講師: 柴田 英知 歩く仲間 主任研究員/地域活き生きアドバイザー
日時: 2015年6月19日(金)午後7時から8時30分
場所: むらさきかん 第5会議室
参加申込み締切: 2015年6月12日(金)までにメールでお申込みください。
※記載事項: お名前、所属、事務局よりの連絡先(メールもしくは携帯電話など)、講師へのメッセージ(質問や関心のあるところなどご自由に)
講師プロフィール:
1970年愛知県岡崎市生まれ。大阪外国語大学でアラビア語を学び、1992年より16年間、地域開発を専門とする国際開発コンサルタント会社で中近東、アフリカ、東南アジアなど11カ国で政府開発援助(ODA)のプロジェクトに関わる。2004年3月より2008年6月までフィリピンのマニラに駐在。専門は、住民組織、参加型開発、ドナーコーディネーションなど。
コンサルタント業務のかたわら、日本の民俗学者の宮本常一、鶴見良行、鎌田慧などのフィールドワーカーの手法に学び、2003年より開発民俗学を提唱している。
2008年9月より岡崎市に戻りボランティアでまちづくりに関わっている。
主著:われわれの物語を創るために 開発民俗学研究序説 2013
セミナー概要:
講師は政府開発援助の農業灌漑施設など大型インフラ整備プロジェクトに関わるうちに地域開発のあり方について、いわゆる中央部で専門家(エリート)が描くブループリントと現場で実際に生活している普通の人たち(ひらの人)の開発プロジェクトに対するとらえ方の差異に注目するようになりました。
果たしてエリートの描く‘しあわせ’と、ひらの人にとっての‘しあわせ’とは、もしかしたら全く違うものではないのか?いや、表徴は違っても本質的に同じものではないか?
特に先進国といわれる資本主義パラダイムに生きるわれわれは、無意識にせよ、われわれが拠ってたつところの価値観(パラダイム)を、いわゆる開発途上国に押し付けてしまっているのではないか。
それぞれの差異を理解した上で、共に対等に話し合えるプラットフォーム(場)をつくる必要があるのではないか。それを可能にするチェンジエージェント、カタリストという中間に立つ個人・団体の機能と特徴について、明らかにする必要があるのではないか。ということを考えるようになりました。
実は、この分野については、開発コミュニケーションや経営学など、広く「イノベーションの普及」の問題としてエリオット・ロジャースなどによって50年以上の研究実績があります。
その中で、わたしが着目しているのは、チェンジエージェントは1人が二つの世界に狭間に立つのでなく、それぞれの世界に属しつつもはみ出た存在である、それぞれのチェンジエージェント同士がペアになって二つの世界の架け橋となっているのではないかという仮説、「ダブル・チェンジエージェント論」ということを発信しています。
ここでは、開発コミュニケーション全般について(久保田賢一)、場をつくるための技術(野中郁次郎、伊丹敬之など)、それを個人の生き方に展開した「パーソナル・プラットフォーム戦術(平野敦カール)」など、日本での議論を踏まえ、実際の地域づくりに、どう活かしていくことができるのかについて、解説いたします。
参考図書:
久保田賢一 『開発コミュニケーション 地域市民によるグローバルネットワークづくり』 明石書店 1999
野中郁次郎+紺野登 『知識創造の方法論[…ナレッジワーカーの作法…]』 東洋経済新報社 2003
伊丹敬之 『場の論理とマネージメント』東洋経済新報社 2005
平野敦士カール 『半径3mからはじめる収入・キャリア10倍アップの アライアンス「自分成長」戦略』 日本実業出版社 2009
平野敦士カール 『自分をプラットフォーム化する仕事術 パーソナル・プラットフォーム戦略』 ディスカバー携書 072 ディスカバー・トゥエンティワン 2011
柴田英知 『われわれの物語を創るために 開発民俗学研究序説』 2013
関連ウェブ:
しばやんの思索の経緯について、もしお時間があれば^^?
では、会場でお会いできることを楽しみにしております。
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