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2020年7月13日 (月)

【歩く仲間通信20200710】ベター・ザン・ナッシング

みなさん、こんにちは。
 
 
しばやんこと柴田英知です。不定期発行の「歩く仲間通信」です。初めてご覧になる方もいらっしゃるかと思いますが、わたくしの近況報告と、みなさんの研究や実践活動などに、ほんの少しでもお役にたてたらと考えて発信をしております。
 
【リード・ユア・ライフとベター・ザン・ナッシング】
 
新型コロナの第二波の恐れが高まる中、日本列島を横断する大雨被害の続出、いずれも自然の災害といいましょうか、人間の人知やコントロールを超えた物事が、この十年以上、勃発しております。
 
これら、自然災害に対する防災の面で、国の対応として河川など社会インフラのあり方、医療体制のあり方などが根幹から揺るがされている中、人に文句をいったり期待するより前に、まず、自分はどう考えてどう動くのか、まさにひとりひとりの自覚と主体性が問われているといえましょう。
 
もちろん、自立と自律については、以前からいわれてきたことではありますが、今日では、老若男女問わず、一億総評論家ではなく、ひとりひとりがせめて自分のリーダー(※)であるべき世の中になってしまったということでもあります。
 
※高校生の時に、英語の先生に、「Lead your life」という言葉を授業の中か、なにかの機会に教えていただきました。
 
Leadにerをつけたのが、Leaderつまり、日本語でいうところのリーダーなのですが、リーダーの動詞として、よく使われる熟語が「あなたの人生をリードするべし」であることは、リーダーという言葉の本質的な意味をついていると、いたく感動したことを覚えています。
 
さはいいなん、なかなか自立も自律も難しい。
 
例えば、この歩く仲間通信も、新年度は、毎月発行しようと意気込んでいたのですが、結局、6月は発信できず、7月もすでに10日です
 
それなりに楽しみにしていただいている方がいることもわかっているのですが、今日中に仕上げなくてはならない仕事があるし、とぐちぐちやらない言い訳を考えるようにあたまが動き出したところに、むかし、フィリピン人の仲間に教えていただいたこの言葉を思い出しました。
 
「Better than nothing」。これを日本語に訳すと、「(ものが)ないよりまし」とか「(ことを)やらないよりはやったほうがまし」とでもいった意味でしょうが、この言葉が使われたシチュエーションは、少し異なっていました。
 
つまり、あるやるべきことをタイミングを逃してしまい、ベストな環境で一番、効果があがるときではなかったときに、この仲間のフィリピン人女性は、「たとえタイミングを逃して、今やってもあまり意味がないかもしれないけど」という状況を理解したうえで、それでも「やらないままでいるよりも、やったほうがいい(Better than nothing)」という文脈で話をしたのです。
 
※そのときの状況を思い出しました。あることについて話していたときに、わたしが「いまさらやってもあまり意味がないんじゃないの」というニュアンスのことを問いかけたときに、彼女は、はっきりと、そしてきっぱりと、「ベター・ザン・ナッシング」と言い切ったのでした。
 
わたしは、そのとき素直にすごいと思いました。そりゃそうだ。確かに「やるということ」だけにも意味がある。
 
今日もまさに、7月を10日も過ぎたということを、「今更やってもなあ」と「やらない理由」にしようとしていました。しかも、発行が遅れたのは、誰のせいでもない「自分」の責任です。
 
ということで、今回のお話は、「ベター・ザン・ナッシング」を書こうと思って、前書きを書きだしたら「リード・ユア・ライフ」という言葉も出てきてしまいました。
 
実は、前書きで、新型コロナ困ったよねくらいのつもりで書きだしたら、ついつい自立や自律の話になって、そういえば、自分をリードせよという英語の格言だか言い回しを高校のときに教えていただいたなあというのが、このエッセイの舞台裏です。
 
【お知らせなど】
 
仲間と語らって、今年の1月から勉強会を始めました。新型コロナの影響で、本格的なスタートは6月からとなりましたが、7月の予定が決まりましたので、こちらにもご紹介させていただきます。
 
3名の世話人が、それぞれの専門分野からネタ出しをしますが、今回はわたしが民俗学者の宮本常一を取り上げさせていただきます。
 
実は、2003年から「開発民俗学」というのを勝手に提唱しているのですが全然、学界に貢献できていないので、国際共創塾のかたわら研究活動の学会発表とアウトリーチに力をいれていきたいと思っています。(関心のある方は、下記のブログなどもご参照ください
 
こちらのワークショップはグループワークを重視していますので、定員があります。ご関心のある方はお早めに申し込みください。よろしくお願いいたします。
 
https://ksws20200730.peatix.com/
 
ちょっとまじめで刺激的な「共創ワークショップ」。この講座では、毎回新しい知見を得ると同時に参加者メンバーの仲間たちと、グループワークにより、インプットされたものを自分のあたまで考えなおしアウトプットすることにより、参加者全体で、より深い理解と実践をつくりだしていく、まったく新しいタイプの勉強会です。
 
大きなテーマは、まちづくりや国際協力など、ひろい意味での社会課題。あなたが関心のあるテーマを、仲間と一緒に考えることができます。
 
まちづくりや国際協力の現場などで今一番求められていること― それは、ともに何かをつくりだそうとする心です。この講座では、人文学をベースにした体感型の学びあいの場を提供します。
 
★共創WS 定例会 2020年7月 「宮本常一と歩く学問」
 
日時:2020年7月30日(木) 19:00-20:30
場所:全世界からオンライン(Zoom)参加
参加費:1,000円
定員:15名まで
申込締切: 2020年7月28日(火)午後8時まで
 
<当日の予定>
 
・共創ワークショップの趣旨説明
・自己紹介
・宮本常一と歩く学問 担当:世話人代表 柴田英知
・グループワークと全体ラップアップ
・次回の予定について
 
オンライン(zoom会議室)のリンクの連絡について
 
このセミナーは、オンラインのみでの開催となります。参加者には、Zoonの会議室へのリンクをグループメッセージで7月28日の午後8時までに連絡します。万一、受け取れない場合は、直接、柴田までメッセージをお願いいたします。
 
趣旨:
 
さまざまな社会的課題の解決のために、模索している人はたくさんいます。いままで課題 の解決には、SDGs(持続的な開発目標)の指針や北欧の福祉国家などの事例などが参考とされてきました。しかし、はたしてそれはどのくらい有効なのでしょうか。国内・国外の「現場」や過去の歴史をふりかえってみると、実はそれぞれの地域で、その地域の「文化や伝統」に即して、社会的な課題が解決されてきたことがわかります。 この勉強会では、人文学の知見の中に、現代の社会的課題の解決に資するものを見出して、 それぞれの現場で生かしていけるようにワークショップ形式で学びを深めます。
 
■世話人のプロフィール:
 
柴田英知:国際共創コンサルタント。国際協力人材の育成に力をいれています。
小澤真人:デジタル・ストーリーテリング研究所代表。映像を活用した教育活動を実践中。
南谷真:工学のわかる文学の人。任意団体 Code for AICHIを運営しています。
 
■運営事務局: 歩く仲間内「国際共創塾」塾長 柴田英知
〒460-0002 名古屋市中区丸の内3-17-24 NAYUTA BLD
E-mailアドレス: bxf00517@nifty.com
 
【編集後記】
 
昔から事務仕事が多かったので、パソコンを前に仕事をすることが多かったわけですが、この新型コロナウイルスの影響で、特に、自宅勤務でパソコンに向かう時間が増えたように思います。
 
名古屋の事務所は一時期ロックアウトで、中に入れなかったし、お客様にも直接会えない状況が数か月続き、マスクをつけて移動、面談は極力短時間で、飲みや食べの機会はなんとなく自粛モード。
 
前の歩く仲間通信でも書きましたが、もう元の日常に戻ることはないと思います。
 
ただ、自分にとって救いだったのは、例えば、このように文章を考えてタイプすることは全然、苦にならないし、わたしを必要としているお客さんは、実は名古屋など中部圏ではなく、日本全国あるいは全世界にいるということが、この2,3か月の活動でわかったということ。
 
すぐにバズることは難しいだろうが、きちんとアドレスさえすれば、正しいお客さんへの道筋がウェブ上でできてくるだろうという確信が持てた。このことは、いわゆる「巣ごもり」の大きな成果でした。
 
では、引き続き、ご指導と応援をよろしくお願いいたします。
 
国際共創塾 塾長 柴田英知
――――――――――――――――――――――――――
 
柴田 英知
 
国際共創塾 塾長/歩く仲間 代表
名古屋・栄サテライトオフィス
〒450-0002 愛知県名古屋市中区丸の内3-17-24
https://nayuta-bld.com/
 
修士(人間文化):名古屋市立大学大学院
JICA登録コンサルタント(社会開発)
 
■個人E-mail
E-mail: bxf00517@nifty.com
 
https://www.facebook.com/sekatomo
 
https://ameblo.jp/arukunakama/entry-12586452082.html
 
https://www.facebook.com/groups/ArukuNakamaNet/
 
http://www.arukunakama.net/blog/
 
http://arukunakama.cocolog-nifty.com/kaihatsu_study/
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