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2020年8月12日 (水)

【歩く仲間通信20200811】「聞かせる力」と岡崎朝活夏祭りのご案内など

今まで名刺交換をさせていただいた方々にBCCで送付させていただいております。配信不要の方は、お手数ですが折り返しご連絡いただけましたらさいわいです。(空メールで結構です)

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みなさん、こんにちは。

しばやんこと柴田英知です。不定期発行の「歩く仲間通信」です。初めてご覧になる方もいらっしゃるかと思いますが、わたくしの近況報告と、みなさんの研究や実践活動などに、ほんの少しでもお役にたてたらと考えて発信をしております。

今回は、歩きながら考える(エッセイ)と、仲間と実施するオンラインイベントのご案内です。

【「聞く力」より「聞かせる力」が必要なのでは?】

今から8年前の2012年に発行された阿川佐和子さんの『聞く力』という新書と、この言葉自体が流行ったことを覚えていますか。

確かにタイトルそのものにインパクトがありましたし、実際に今でも、社会的に関心が高いテーマだということで、この本の名前をとりあげたのですが、わたしの話は、もう少しさかのぼります。

わたしが開発コンサルタント会社のフィリピンのマニラ駐在員のときの話なので、2008年以前のことです。駐在中には、毎年、夏前と年末の年二回ほど日本に一時帰国していました。

ある年末の一時帰国で、東京の事務所に出社したときに、あるシニアコンサルタントが酒の席か何かで、「〇〇君は聞く力があるから」という言葉で、同僚をほめていたことがありました。

実際に、開発コンサルタントやフィールドワーカーが「聞く力」があると評価されることは、とても名誉で光栄なことだと思います。

しかし、この5年ほどでしょうか、自分で「共創」ということを考える中で、「聞く力」も大事だが、それより「聞かせる力」のほうが大切なのではないかと思うようになりました。

阿川さんは、「聞く力」を、まったく初対面の「話し手」から「インタビュー」などの方法で「聞き手」が「話を聞きだす力」みたいなことをいっています。

そして結論として、聞き手が媒介として「話をする当人にとっても、自ら語ることにより、自分自身の心をもう一度見直し、何かを発見するきっかけになったとしたら、それだけで話し手が語る意味が生まれて(p253)」くる、そんな聞き手を目指したいと言っています。

彼女はその前提で先の本を書いていますが、はたして、日常会話において、「聞き手」と「話し手」が、最初から区別されているのでしょうか。

最初から聞き手と話し手が規定されている「インタビュー」の場合でも、普通の人どおしの場合は、阿川さんが例に取り上げた著名人のように、事前に下調べするのに役立つ資料が整っていることはまずありません。

さらには、初対面の聞き手と話手がごっちゃである普通の「会話」の場合を考えてみましょう。

例えば、イベントやワークショップで講師やファシリテーターが、参加者にグループワークをさせることが、とてもよくあります。まず、やることは自己紹介ですよね。

「はい、みなさん、15分の時間を与えますので、10名くらいのグループ内で、自由に交歓してください」と、話を振られたらあなたはいったい、どのように対応していますか。

ここで大切なのは、はたして「聞く力」なのでしょうか。われわれは、相手のことについて何も知りません。いったい、何を聞いて、どうそれを深めていけばよいのでしょうか。

このような自己紹介の場で、初対面の人から自慢話など、自分が全く関心のない「その人が話したいこと」を、いやいやながらも、えんえん「聞かされ」て、みんなの自己紹介の時間が終わってしまったことがありませんか。

そういう人に対して、直接に非難するのではなく、うまくやんわりと自分やグループのメンバーに話をさせる、つまりわれわれの話を「聞かせる」ような方策を考えないといけません。

つまり、相手に自分の話を「聞かせる力」が求められているのです。

特に時間が限られている場合、しかも相手が初対面の人や顔見知りでも何を考えているのかわからない場合は、相手を立てて、相手が話したいことを探るよりも、自分はこんなことに関心があるので、それを軸に「あなた」と話がしたいというメッセージを最初に送ったほうが、自分だけではなく、相手にとってもありがたい場合があるのです。

相手も、こちらが示した興味の範囲の中で自分の関心のあることに回答すればよいので、結果的に自分と相手の両方が興味のある話になる可能性が高まります。

このように、話し手と聞き手が形式的に決まっていない場合に圧倒的に重要なのは、相手の話を「聞く力」ではなく、自分の話を「聞かせる力」なのではないでしょうか。

むろん、これは「聞く力」が不要といっているのではありません。

おそらく凡人であるわれわれにとっては、さりげなく自分の興味のありかを示して、相手にそのことに興味を持ってもらって、相手から自分が話したい内容を「聞いてもらう」ように仕向ける。その過程で、相手が話したいことと自分が聞きたいことをすり合わせるという「聞かせる力」というものも意識したほうがいいとわたしは思います。

【スター誕生★岡崎朝活★夏祭り2020のご案内】

わたしも1年位前から参加している岡崎朝活の仲間たちと、オンラインイベントをやることになりました。

ちなみに、初めてストアカをご利用される方は、こちらの招待状からストアカの会員登録をされますと、次回から使える500ポイント(500円)をもれまくもらえちゃいます。ぜひ、わたしや仲間のセミナーをズームで見に来てください。

招待チケット
https://www.street-academy.com/friend_invites/KpWO_cok

スター誕生★岡崎朝活★夏祭り2020
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https://www.street-academy.com/organizers/okazakistar?conver
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わたしは、二つの講座を担当しています。ぜひ、お気軽に申し込みください。

わずか1枚・新型コロナ時代の「ライフ&キャリアコンパス」をつくろう
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聖子ちゃん用語の基礎知識ー永遠のアイドル★松田聖子さん40周年!
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【共創ワークショップ8月定例会 8月27日(木)ズームです】

3回目となる8月定例会は、7月に引き続き「宮本常一と歩く学問パート2」ということで、わたしが話題を提供します。こちらもオンライン(ズーム)で開催いたします。申し込みは、8月25日午後8時までにお願いいたします。

ともに学ぶ★共創ワークショップ★あるく×みる・きく・よむ #3「宮本常一と歩く学問パート2

https://kousouws20200827.peatix.com/

ぜひ、お気軽にご参加ください。

【編集後記】

今回は、エッセイとふたつの勉強会のご案内です。前回、ご案内した愛知用水と愛知海道のセミナーと、共創ワークショップ7月定例会も終わって、ほっとしたのもつかの間に次のイベントやセミナーの準備に追われています。

ただ思うのは、「地域開発と参加」という軸だけはずらしたくないなということと、やはり「愛知用水と愛知海道」の研究をはやくまとめないといけないなということです。

限られた資源をどこにかたむけられるのか、そこにポイントがあると思います。

暑い日が続きますが、みなさまのご健康をお祈り申し上げます。

国際共創塾 塾長 柴田英知

歩く仲間通信のバックナンバーはこちら
http://www.arukunakama.net/blog/cat24267666/index.html

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柴田 英知

国際共創塾 塾長/歩く仲間 代表
名古屋・栄サテライトオフィス
〒450-0002 愛知県名古屋市中区丸の内3-17-24
NAYUTA BLD
https://nayuta-bld.com/

修士(人間文化):名古屋市立大学大学院
JICA登録コンサルタント(社会開発)

■個人E-mail
E-mail: bxf00517@nifty.com

柴田 英知 フェイスブックページ
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国際共創塾ーグローバルキャリア支援と地域開発-
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