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カテゴリー「■歩く仲間通信」の18件の記事

2022年11月 1日 (火)

【歩く仲間通信20210407】バックキャスティングと中長期計画

みなさん、こんにちは。

しばやんこと柴田英知です。不定期発行の「歩く仲間通信」です。
初めてご覧になる方もいらっしゃるかと思いますが、わたくしの近況報告と、みなさんの研究や実践活動などに、ほんの少しでもお役にたてたらと考えて発信をしております。

今回は、歩きながら考える(エッセイ)とセミナーのご案内です。

1.歩きながら考える(エッセイ)

【バックキャスティングと中長期計画】

最近、誕生日を迎えた仲間が、この1年にやること、たしかチャレンジすることと言っていたでしょうか、フェイスブック上で10くらい書きだしていました。これはおもしろいということで、わたしも4月1日に51歳になったのを機会に自分でもやってみることにしました。

正直、わたしはあまり事前に計画を立てて、きちんきちんと実行していくというタイプの人間ではないと思っています。

さはいいなん、最近、SDGsとVUCAについてのセミナーなどをする関係上、バックキャスティングとか、ムーンショットとかこれまであまり自分では使ってこなかった言葉を、受講者に偉そうに語っていて実は自分でもむずがゆいところであります。

ただ、過去の延長の未来と、過去と現在をいったん無視して思い描く未来との違いは自分の経験からも明らかです。

夢想といいますか、こうありたい、こうなりたいと思ったことを、わたしは口に出すというより、ブログとかに、まず書いてしまいます。

あたまにあることを、自分でもみることができる文字に書き出す(引き出す)ということでしょうか。わたしは、自分の胸に秘めておくということが、どうもできない性分みたいです。

そして自分のあたまの外に絵や文字として持ち出した夢想を、常に目前にみていたわけではありませんが、結果として20年くらいかけて実現していたということが、3回くらいありました。そういえば、昔、書いていたなあとあとで気がついたのでした。

そうです。わたしはすでに3つの夢を実現してきた大変幸運な人間でもあります。ただポイントは、それらは、かなりおおざっぱなものですぐに達成できるものではなかったということです。

紆余曲折、行きつ戻りつしながらも結果的に、その目的地に到達していたといった感じです。

なので、すぐ目前の目標というより、こんな方向にすすんでいきたいという感じで今年の一年の目標を書いてみたいと思います。

【長期的な目標】

・生涯一学究:じぶんは地域開発と専門の研究者として評価されたい。

【中期的な目標】

・55歳までに博士号を取得し、開発民俗学会(仮称)を立ち上げる。

【2021年度の目標】

【研究活動】

・愛知用水関係の論文を3本執筆する。(4月、10月、11月)

【仕事関係:国際共創塾・コンサルティング】

・国際協力・グローバルキャリアにかかるセミナーで、150名にこの分野で働くということに興味を持ってもらう。

・国際協力・グローバルキャリア就活支援の中で、100名の個別面談をおこない将来設計のお手伝いをする。

・グローカルキャリア図鑑では、年間6名のかたとトークセッションをおこない50名を集客する。これから職業をかんがえようとしている人たちだけではなく、教職員やキャリア支援者に対してもアピールをおこなう。

・国際協力・グローバルキャリア就活ハンドブック(仮称)を執筆しアマゾンで販売する。

・共創ワークショップでは、2回のフィールドワークをおこない、「開発民俗学」の構築にかかるネットワークづくりと情報
収集をおこなう。※開発民俗学にかかるハンドブックについては来年度を予定。

・開発コンサルタントや地域づくりNPO/NGOなど、外部団体から1件、委託契約を受注する。※来年度は3件、受注できるように営業する。

【教育・キャリアコンサルティング】

・大学や大学院の非常勤講師の業務の1件を確実にこなす。
・大学や高校のキャリアセンターの仕事のお手伝いができないかどうか、営業開拓をする。
※来年度から非常勤2件、キャリアセンター1件を受注できるように営業する。

・国家資格キャリアコンサルタントの試験に合格する。※2021年6月受験で、8月に登録する。

【プライベート】

・父親および自分の蔵書を整理する。

・自宅の改修の段取りをつける。半年以内に2階のリフォームの見積もりをとる。

・インターネットやウェブをつかった稼ぎ方について考える。※すでにあるものを手放しつつ情報の集積を図る。
例:
・専門書をインターネットで販売する。
・趣味のブログの収益化。(音楽ブログ×CD販売)など。


(この項 了)


2.セミナーのご案内

国際共創塾の2021年度の4月から6月の講座予定をアップしました。講座の詳細は、ぞれぞれのリンク先をご参照ください。

https://note.com/arukunakama/n/nfec1fe2a262a

国際協力・グローバルキャリア支援は、ほぼ毎日セミナーをおこなっています。就活生の要望に柔軟に対応します。

■国際共創塾―国際協力キャリア支援と地域開発@Peatix
https://arukunakama.peatix.com/view

■国際協力・グローバルキャリア支援セミナー@ストアカ
https://www.street-academy.com/steachers/313017

共創ワークショップは、6月20日にはじめての野外フィールドワークを挙行します。オフラインとオンラインのハイブリッドを予定していますので、ご期待ください。

4月14日のグローカルキャリア図鑑とも見逃せません。

■「鏡子の花宇宙」~お花で人生改革を~
https://glocalcareerfile20210414.peatix.com/

ビビビときたら国際共創塾のフェイスブックグループでイベントのフォローをお願いいたします。

■国際共創塾-グローバルキャリア支援と地域開発
https://www.facebook.com/groups/ArukuNakamaNet


【編集後記】

いよいよ2021年度が始まりました。年度初めと、わたしの誕生日が4月1日ということもあり、今年度の抱負を書いてみました。1年後に、どれほどが実現できているでしょうか。このように年度の目標を立てるのは初めてなので、すこしどきどきしていますが、がんばってみようと思います。

まだ上の4月から6月の予定の詳細ページができていませんが、5月9日に東ティモール関係のイベントを準備しています。このご時世ですが、あえてオフラインで、濃ゆい内容のものを仲間と企画中なので名古屋近辺のかたは期待しておいてください。

あと、共創ワークショップも昨年度で8回開催し、今年度は6月20日(日)オフラインで野外博物館リトルワールドへのフィールドワークを準備しております。これは、一部をオンラインとすることも考えています。

上記の東ティモールと共創ワークショップについては、4月中に歩く赤間通信で号外がだせればと思っています。

今年もまた引き続き、国際共創塾の活動にご理解とご支援をたまわりますよう、よろしくお願いいたします。

国際共創塾 塾長 柴田英知

■歩く仲間通信のバックナンバーはこちら
http://www.arukunakama.net/blog/cat24267666/index.html

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柴田 英知

国際共創塾 塾長/歩く仲間 代表
名古屋・栄サテライトオフィス
〒450-0002 愛知県名古屋市中区丸の内3-17-24
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修士(人間文化):名古屋市立大学大学院
JICA登録コンサルタント(社会開発)

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2021年3月13日 (土)

【歩く仲間通信20210312】「しぼる・あつめる・手ばなす」と「うそ百ぺん」

みなさん、こんにちは。

しばやんこと柴田英知です。不定期発行の「歩く仲間通信」です。
初めてご覧になる方もいらっしゃるかと思いますが、わたくしの近況報告と、みなさんの研究や実践活動などに、ほんの少しでもお役にたてたらと考えて発信をしております。

今回は、歩きながら考える(エッセイ)とセミナーのご案内です。

1.歩きながら考える(エッセイ)

【「しぼる・あつめる・手ばなす」と「うそ百ぺん」】

この数か月、ずっと気になっていたこれらの言葉をとりあげます。

1月頃にある企業コンサルタントの方のセミナーを受けました。もともとは運送会社の経営コンサルタントから始められたそうですが、次にニッチな分野でのコンサルタントの育成を事業にしているそうです。

今は、家を引き払って海外に住みながら仕組み(オンデマンド)と、たまに日本に帰ってきて起業家の支援プログラムをやっているそうで、わたしはアマゾンのKindleによるブランディングのセミナーの説明会に参加しました。

その講師の方が開口一番にお話しされたのが、「しぼる・あつめる・手ばなす」という言葉です。

いわゆる「選択と集中」という言葉は、わたしが開発コンサルタント会社で働いていたころから流行っていたので、かれこれ15年も20年も前からいわれていたのだと思います。

しかし、「手ばなす」というのが新鮮でした。彼女は、いまタイを拠点にキャリーバッグに服だけつめてホテル暮らしをしているそうです。

結局、お金も稼いだことだし、自分が今までに得てきたものを社会に返していくことにしたそうです。つまり、日本の家も手放し、自分が稼いできたノウハウなども「手ばなす」ことをしているそうです。

結果的に、彼女が得ていた知識や経験を手ばなすことによって十分にお金が稼げる循環ができているということですね。

自分自身、ついつい余計なものまで抱え込んでしまうほうなので「あつめる」ことだけでサイクルが終わってしまっていました。端的にいえば、わたしが学生時代からいままで集めていた本はどうなってしまうのでしょう。

自分では必要だと思って入手してきた本は、おそらく一度も開かれることなく本棚の中に眠ったままで、その本としての寿命を終えてしまうことでしょう。

わたしの父親も蔵書家なのですが、専門書ほど処分に困るものはありません。専門書は高価で入手もそれなりに大変なのですが、実は、他人にとっては、ほぼまったくといっていいほどその価値がわかりません。

この「手ばなす」という考え方を手に入れたことは、とてもありがたいことでした。ただし、「しぼる」から「あつめる」という流れに、しっくりといかないところを感じました。

「選択と集中」というとなんとなくわかったような気になるのですが、「しぼってあつめて」というと、より生々しいというか、ちょっと違うニュアンスに聞こえませんか。

わたしが引っかかるのはこの点です。つまり、ある程度、「あつめ」ないと「しぼる」ことができないのではないか。おそらくそのしぼるための判断尺度ができる分水嶺が100という数字ではなかろうか。

「うそ百ぺん」という言葉があります。うそも百回繰り返せば本当になるという、うそだか本当だかよくわからないことわざだか言い伝えです。わたしは、この言葉をこれまでずっと大切なことだと思ってきました。

出来ないことでも、出来る出来ると自分に言い聞かせていると本当に出来るような気がしませんか。そんな軽い気持ちで、この言葉を使ってきたのですが、結局、ポイントは、「百」という数そのものにあるのではないかと、最近、思うことがありました。

昨年の4月から国際協力などグローバルキャリアに興味をもつ大学生や大学院生の個別面談をしてきました。いくつかのチャンネルで展開しているのですが、その累計が、そろそろ100名になるのです。

そういえば、名古屋で空き家活用で飲食店をひらいた仲間も、近隣の飲食店のマーケットリサーチに100軒以上を食べ歩きしたそうです。マニラでオーガニックレストランを開店した仲間も100という数字を言っていた気がします。

つまり、ある程度、しらみつぶしにやろうとする目途が、100なのではないか。百本ノックとはいうけど、30本とか50本ノックとはいいません。お百度参りとはいいますが、それ以外の数字はありません。

結局、わたし的に、これらの言葉を指針とするのであれば、「百あつめて、しぼって、てばなす」ということでいきたいと思います。

なにをしぼっていいのかがわかるためには、最低100本ノックをやってみるということですね。

「てばなす」ことを見すえて「あつめる」ことは、いままでの自分の人生になかったことなので、とてもいいことを知ることができてよかったと思います。

「しぼる」ための尺度を身につけることができれば、最初にあつめた「百」そのもの自体も「手ばなし」て構わない。結局、ゴールをどこに持ってくるのかによってやることと結果が変わってくる。

いままでわたしは「あつめる」の先を考えてこなかったため、「あつめる」こと自体が目的やゴールになってしまっていた。しかし、「あつめた」もので何をするかが大事で、その先の何かのために「あつめる」のである。

ひとつの究極が「手ばなす」ですが、わたしも、これから何をゴールにもってくるのか、仕事にせよプライベートにせよ、より意識してやっていこうと思いました。

(この項 了)


2.セミナーのご案内

【オンライン】共創ワークショップの可能性とこれからをかんがえる【共創ワークショップ・2021年3月定例会】
https://kyousouws20210325.peatix.com/

日時:2021年3月25日(木)20:00 ? 21:30(19:50 ログイン)
※22:00まで雑談タイム

国際共創塾では、仲間と一緒に「共創ワークショップ」という勉強会を、原則、毎月最後の木曜日にオンライン(ズーム)で開催しております。

昨年6月から8回を重ねる中で、歩く学問、フィールドワーク、ワークショップ、ナラティブ・アプローチなど、いくつかのキーワードらしきものが浮かび上がってきました。

この勉強会は、高校生からシニアまで、アカデミズムというよりむしろ、実践活動や日常のきづきに興味や関心をもつ仲間があつまっている気楽だけど、ちょっとだけ知的なおしゃべりが楽しめるラウンジ的なものを目指しています。

2020年度の活動をふりかえりつつ、4月からの新年度の活動方針についても、話し合いたいと思っています。リピーターの方も、初めての方も、ぜひお気軽にご参加ください。


【編集後記】

2021年初めの通信が3月になってしまいましたが、わたしも元気にがんばっております。本当に、月日の経つのは早いですね。

年明けの大きなトピックとして、2月6日にオンラインで開催された中部ESD拠点のSDGsフォーラム2021で、愛知用水と愛知海道についての研究発表をさせていただきました。

■愛知用水と愛知海道の開発思想-愛知用水通水60周年に寄せて-
https://note.com/arukunakama/n/n180e219ebd2b

■愛知用水と愛知海道の開発思想-愛知用水通水60周年に寄せて-
スライド集
https://note.com/arukunakama/n/n874fdbda3d4b?

今年の9月30日が愛知用水の通水60周年にあたるため、それをめがけて盛り上げていきたいところです。

今年もまた引き続き、国際共創塾の活動にご理解とご支援をたまわりますよう、よろしくお願いいたします。

国際共創塾 塾長 柴田英知

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柴田 英知

国際共創塾 塾長/歩く仲間 代表
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2020年12月31日 (木)

【歩く仲間通信20201227】2020年の年末に思うこと

 

みなさん、こんにちは。

しばやんこと柴田英知です。不定期発行の「歩く仲間通信」です。初めてご覧になる方もいらっしゃるかと思いますが、わたくしの近況報告と、みなさんの研究や実践活動などに、ほんの少しでもお役にたてたらと考えて発信をしております。

今回は、歩きながら考える(エッセイ)のご案内です。

1.歩きながら考える(エッセイ)

【2020年の年末に思うこと】

今回のメルマガ発行にあたって、いろいろ頭の中で案を練っていたのですが、シンプルに近況報告にとどめたいと思います。

新型コロナウイルスの件、今年の年初では、まさかこれほど世界規模で長期的なものになるとは想像だにしていませんでした。

これは、もう数年で解決の目途がつくという問題ではなく、明らかに、今後5年10年あるいはそれ以上にわたる長期戦になることは明らかで、まったく楽観視できません。

みなさん、それぞれの立場で、新型コロナをはじめとする社会課題にタックルしているわけですが、国際共創塾としていえることは、みながそれぞれの現場で自分でできることをする以外にできることはない、ということです。

確かに他人の対応にやきもきすることはありますが、他人を非難したところで何が変わるでもなく、では自分は何をやっているのか、何ができるのかというところに戻ってこざるを得ません。

昨年9月の大学院修了を経て、いざ本格的にビジネスを始めようとした矢先にコロナの影響でオフラインのセミナーができなくなってしまいました。つまり、完全にオンラインを前提としたビジネスモデルをつくらなくてはならなくなった。

でも、これはある意味、わたしにとっては大きなチャンスであり、ストアカやPeatixなどのプラットフォームを活用したズームによるセミナーの開催、オンライン就活セミナーであるマッチャ―によるOB訪問の受付など徐々にですが、オンラインでのセミナーや個別面談のノウハウなどが身についてきました。

もう一つのチャレンジは、国家資格キャリアコンサルタントの専門学校への通学と受験資格の獲得というところで、新しい出会いや学びがありました。オンデマンドの動画と、10日間の通学講座の合計150時間の実習は確かに大変でしたが、社会人が主体の同級生のみなさんとの励ましあいもあり、無事、講座の修了証をいただくことができました。

来年3月の学科試験と実技試験を目指して、最後の追い込みにかかるところです。

こんな感じで、来年度はキャリアコンサルタントという国家資格を新しい武器の一つとして、グローバルキャリア支援と地域開発にかかる情報発信と人材育成に力をいれていく予定です。

新しい施策やプログラムを打ち出していきますので、引き続きよろしくお願いいたします。

(この項 了)

【編集後記】

今回は、年末になってしまいましたが、ひとつのふりかえりのエッセイをお届けしました。みなさまにとって、2020年はどのような一年だったでしょうか。

また、これは私事になりますが亡父 柴田皎が、12月8日に84歳の生涯をとじました。

13年前に脳出血で倒れて以来、半身不随で自宅療養や、この5年ほどは介護入院をしていたのである程度は覚悟していたことですが、最後に家族みなでお見舞いができ、苦痛を訴えることなく、安らかに旅立ったことはさいわいでもありました。

故人との思い出にふける間もなく年末を迎えていますが、また落ち着いた時点で、あらためて故人との思い出などについても文章に書いてみようかなとも思っています。

新年もまた引き続き、国際共創塾の活動にご理解とご支援をたまわりますよう、よろしくお願いいたします。

国際共創塾 塾長 柴田英知

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柴田 英知

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2020年10月10日 (土)

【歩く仲間通信20201009】新しい芽を横目に見つつ、クロニカルにふりかえる 

みなさん、こんにちは。

しばやんこと柴田英知です。不定期発行の「歩く仲間通信」です。初めてご覧になる方もいらっしゃるかと思いますが、わたくしの近況報告と、みなさんの研究や実践活動などに、ほんの少しでもお役にたてたらと考えて発信をしております。
今回は、歩きながら考える(エッセイ)と、オンライン・イベントのご案内です。

1.歩きながら考える(エッセイ)

【新しい芽を横目に見つつ、クロニカルにふりかえる】


コロナ禍の中、いろいろな制約のある中で、閉塞感を感じつつも新しい動きの芽を感じる今日この頃でもあります。だいたい画期的な発明や発見は、厳しい制約や制限の中で生まれることが多いので、前者についての愚痴はやめておきましょう。建設的ではないので。
では、何に新しい芽を感じるのか。わたしの実感としては、今年の4月半ば頃から、インターネット上のウェブナー(ウェブセミナー)の情報が一気に増えてきた感じがします。


これまで、オフラインで東京をはじめ各地で会場を借りて、当然、その会場の収容定員という制限がある中で行われてきたセミナーや講演会が、一気にズームなどの会議システムによるオンライン開催に切り替わってきました。ソフトやアプリの制限によりますが、例えば、ズーム・プロの契約であれば100名までの同時参加が可能です。さらに、Youtube配信やフェイスブック配信などと組み合わせれば双方向のやり取りは無理でも無制限の人たちへのオンラインの情報伝達が可能です。

会社の職場でのみなさんのがんばりはわかりませんが、わたしが比較的近しい大学の講義でも、オンライン、オンデマンドなど、知識や情報伝達のプロの世界でも、どんどん技術開発の試行錯誤が続けられています。

ところで、わたしが今、着目しているのが、大学生や高校生が、最初からSNSでグループを作って、自分の学校の枠にとどまらないジャパンワイド、あるいはワールドワイドのコミュニティをつくっていることです。

オンラインでSNSやズーム、スカイプの音声あるいはビデオ通話機能を駆使して、直接会ったことのない人と仲間になり、新しいタイプの学生運動というか活動を始める。このフットワークの軽さといいますか、空というか電波を通じて行き交う情念の行き来はいったいなんだんだ、というのが、この1,2か月のわたしの驚きと戸惑いです。

さて、あなたは、自分の経験から全く想像もつかない訳の分からない状況を見たり聞いたりした場合、どう行動しますか。むろん正しい答えなどはありませんが、わたしの場合、自分の興味の範囲の中であることであれば、生命の危険のない範囲で探求しようとします。具体的には、当事者から直接話を聞いたり、現物にあたってみる。あるいは間接的に裏をとるということをします。

ということで、余計なおせっかいかもしれませんが、気になる学生団体のリーダーには直接、接触しようとしています。あとこればボヤキですが、自分たちが何十年もかかってやっと気がついたとかやっとわかったことが、若い世代にとっては、あたりまえになっていることが多々あります。それが社会の進歩なのかなと思いつつも、スタート地点がすでに違っていることに少し嫉妬したりもします。

まあ、真理とか原理原則というのは、おそらく言葉にしたら、とても簡単でシンプルなものなのでしょう。その一見、単純な言葉の中に、いかに奥ゆきと厚みを持たせるのかが、たぶん年の功なのでしょうね。

さて、いろいろな世代や立場の人と関係性をつくっていくには、どのような手段があるのか。そのひとつの有効な手立てが、物語の共有です。
2021年4月から国際共創塾を本格的に始動させるのにあたって、いままでのわたしの歩みをクロニカルにふりかえってみることにしました。10月13日から毎週火曜日の夜8時から、ズームで、わたしがおしゃべりさせていただきます。なんと、すべて<無料>で参加いただけます。お気軽にご参加ください。

 

■国際共創塾―その源流を3つのクレドから読み解く―


国際共創塾の来春の開塾に先立ち、プレ・セッションとして、3回にわたり、わたしのキャリアの3つの柱である「地域研究=アカデミックバックグラウンド」、「地域開発=実務家としてのバックグラウンド」、「共創の場づくり=開発民俗学の提唱」について、連続講義をおこないます。

対象者は、国際協力やグローバルに世界で活躍したい方、日本の地域づくりにがんばっている方、高校生からシニアまで経歴、バックグラウンド、老若男女をとりません。自分がまさに生きているこの地域において、なんらかの形で主体的にかかわろうとしている仲間の参加を歓迎します。

第1回 「知は力なり、ただし開かれたものでなくてはならない」

~アラブ・イスラーム学徒として湾岸戦争のときに考えたこと~
2020年10月13日(火)20:00~21:00(本編)、21:00~21:30(質疑応答)


<お伝えしたいこと>

★地域研究とは何か、イスラーム地域研究を実例として。

★学問の世界と現実の世界との接続は可能か。

★なぜ「地域研究」の視点が国内外の「地域開発」に必要なのか。

申し込みはこちらから

https://prekyousou20201013.peatix.com/

 

第2回 「人と人をつなげることによりモノと情報がながれる」~「歩く仲間」20年の軌跡、国際協力の現場で考えたこと~

2020年10月20日(火)20:00~21:00(本編)、21:00~21:30(質疑応答)

<お伝えしたいこと>


★国際協力のアクターについて―国連職員からNGOまで―。

★誰のための援助か。外部者がかかわる意味。

★「地域開発」を「地域研究」の視点から再定義する。

申し込みはこちらから 

https://prekyousou202010020.peatix.com/

 

第3回 「地域開発要諦(3つのポイント)」

~第三舞台論とソーシャル・チェンジエージェント~

2020年10月27日(火)20:00~21:00(本編)21:00~21:30(質疑応答)

<お伝えしたいこと>

★ソーシャル・チェンジエージェントとは。

★イノベーション普及論と共創の「第三舞台」論

★地域開発要諦(3つのポイント)

★なぜ、いま「地域開発と参加」を考えなければならないのか。

申し込みはこちらから 

https://prekyousou20201027.peatix.com/

以上が、3回の連続講座の内容です。大学時代から今までのわたしの歩みをクロニカルにふりかえりつつ、これから目指す方向をみなさんにお伝えできたらと思います。

ここまで読んでいただいた方に、特別な映像特典です。

ファミリーヒストリーから読み解くわたしの夢

https://www.youtube.com/watch?v=JLMVYbJeMOY

いわば、第1回の前段にあたるようなお話をしています。よろしく、ご笑覧ください。

(この項 了)

2.オンライン・イベントのお知らせ

【共創ワークショップ10月定例会 10月30日(金)ズームです】


5回目となる10月定例会は、世話人の小澤真人さんに担当していただきます。元NHKの映像プロジューサーによるがっつりセミナーです。こちらもオンライン(ズーム)で開催いたします。

申し込みは、10月30日正午までにお願いいたします。


■「テレビ民俗学の世界」 ~ドキュメンタリー制作における物語(ナラティブ)と映像(視聴覚)の技法~
申し込みはこちらから 

https://kyousows20201030.peatix.com/

ぜひ、お気軽にご参加ください。


【編集後記】


今回は、エッセイとひとつの勉強会のご案内です。


前回、アジア保健研修所では、さんづけでよびあっているという記事を書きましたが、古くからかかわっている方から下記のような指摘がありました。わたしが例外的に、みなさんが川原先生と呼んでいると書いた、川原啓美さん本人が、職員をふくめ関係者に自分をさんづけでよぶように指導していたとのことです。つまり創始者である川原さんは自分もふくめ、さんづけでよしとした。しかし、何十年もたつうちに川原先生、その他はさんづけという形になってしまったということでしょうか。いずれにせよ、上にたつものが、さんづけでよいとしたところに意味があるとわたしは思います。

ともあれ、エッセイに書いたことに話を戻すと、ズームやSNSと人びとと知り合うニュー・エイジの人たちの感覚は、謦咳にふれるとか、本の背を読むとか情報は足で稼ぐといった言葉に慣れ親しんだアナログなオールド・エイジとは異なることは、間違いありません。

まあ、世代や地域をこえた人びとをつなぐのが、ソーシャル・チェンジエージェントであることも、また間違いありません、ぜひ、引き続き、国際共創塾の活動にご理解とご支援をたまわりますよう、よろしくお願いいたします。

急に寒くなりましたが、みなさまのご健康をお祈り申し上げます。

国際共創塾 塾長 柴田英知

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柴田 英知
国際共創塾 塾長/歩く仲間 代表

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2020年9月10日 (木)

【歩く仲間通信20200909】「さんづけでいきましょう」 柴田英知

今まで名刺交換をさせていただいた方々にBCCで送付させていただいております。配信不要の方は、お手数ですが折り返しご連絡いただけましたらさいわいです。(空メールで結構です)

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1.歩きながら考える(エッセイ)

【「さん」づけでいきましょう】

ほんの数日前、大学時代の恩師のオンラインセミナー「よろめき歩き学」が始まりました。YOMI大学のひとつの教室にあたるのですが、興味のある方は、ぜひググってみてください。

さて、初回にあたる前回は参加者の初顔合わせでもありましたので、主催者と講師の趣旨説明とズーム参加者の自己紹介と「よろめき歩き」具合の語り合いがありました。

みなさん、今はそれぞれ第一線で活躍しているような人ばかりですが、いざ話しだしてみると、みなさん、それぞれよろめいていて、実に壮絶な経験をしていらっしゃる方も中にはいらっしゃいました。

かくいうわたしも転職は5回、今でも知人から、「しばやんっていったいなにもの?」とたまにいわれるくらいですが、ある程度、長期間、働いた組織についていえば、本当に運がよくそれぞれ貴重な経験をさせていただきました。

ここでは、わたしの「よろめき歩き」具合についてはあえて語りませんが、3つの職場で共通なおもしろい現象についてお話します。

わたしのファーストキャリアは、株式会社三祐コンサルタンツという建設コンサルタント会社(総合)でした。この会社は、もともと第二次世界大戦後、日本初の地域総合開発事業といわれた愛知用水をつくった農林省(現農林水産省)の愛知用水公団に出向していた技師たちが母体となってつくられました。

日本中から集められた農林省の精鋭の技術者たちが、世界開発銀行の借款のよるこの5年間の工事が終わる際に、元の職場に戻ってもポストがないという相談をうけた、愛知用水の発起人の篤農家の久野庄太郎が、愛知用水公団の技師の何割かを引き取って1962年に会社をつくったのです。

このような経緯がありますので、最初から社長である久野庄太郎を、おやじとかとうさんというような雰囲気があったそうです。典型的な中小企業の始まりですね。

ところが、わたしが入社した約30年前の時点でさえ、社長から役職者をふくめて平社員まで、すべて「さんづけ」でよびあっていました。

さすがに社長は社長ですが、役員の方については、社員だけの場では名前にさんづけのことが多かったと思います。少なくとも、名前なしで部長とか課長などの職位名で社員をよぶ風潮はまったくありませんでした。

これは、おそらく開発コンサルタントという専門家集団ということも理由なのかもしれません。国際協力機構(JICA)などから受注する政府開発援助のコンサルティング業務自体が、プロジェクト単位なので、業務ごとに社内外からチームメンバーがその都度、編成されます。

したがって社内の部とか課のグループに属していても、その中の上下関係で仕事することは、ほとんどありません。つまり、開発コンサルタントはそれぞれ一つの分野の専門家としてクライアントに対峙しているため、年齢に関係なく一緒に同じ課題(プロジェクト)に取り組む仲間という意識があるのだと思います。

次に、地元にもどって二番目に勤めた会社は、マリングッズの専門商社でした。わたしは創業20周年過ぎぐらいに参加しましたが、社長が一人で興した会社で、社長と弟さんの専務のふたりが経営にあたっていました。社員は経営者をふくめて全員でちょうど30名だったと思います。

社長と専務以外の社員は、すべて横並びの組織で、この会社もまたさんづけでよびあう風潮でした。正確にいうと、社長は社長とよび、専務は下の名前をさん付けで呼んでいました。これまた、社員の顔がみえる風通しのよい組織でした。

その次に働いた組織は、国際協力NGOのアジア保健研修所という財団法人です。合計8名の有給職員で仕事をまわしていましたが、みなさん、想像されるように、ここもまた、事務局長以下、職員は、すべてさんづけでよびあう職場でした。

なぜ、さんづけでよいのかについて、直接、事務局長に質問したことがあります。その答えがとてもふるっていました。どういう理由だと思いますか。

事務局長いわく、「もともとアジア保健研修所は、外科医の川原啓美先生がつくった組織で最初から関係者にお医者さんとか大学の先生とかが多い。なので、みんなに先生をつけなくてはならないので、それが煩わしいので、さんづけでいいことにした」とのこと。

実は、アジア保健研修所の同じ敷地に同じく川原先生が創立された愛知国際病院が隣接しているのですが、この病院のお医者さんがたまにアジア保健研修所に顔を出します。つまり、普段みかける白衣の方々は、ほぼ間違いなく「先生」ばかりなのです。

本当かしらと思いますが、事務局長は団体のかなり初期から働いてきた方なので、この理由は間違いないと思います。おそらく創立者の川原先生の意向もあったと思いますが、これまたすごい理由だなと思いました。

ただ、もう少し正確に言うと、川原啓美先生だけ、川原先生で、その他のアジア保健所の職員や愛知国際病院のお医者さんの先生方は基本的に、さんづけでよびあっています。

さて、上記の3つの会社や団体には、もう一つの共通点があります。それは、いずれも日本における業界やそのセクタートップの組織であるということです。あまり大きな声では言っていませんが、実はわたしはトップの組織でしか働いたことがありません。

いわゆる一部上場企業とか大企業の経験はありませんが、少なくとも、わたしにとって働いていて心地のよい組織は、上から下まですべて「さんづけ」でよびあうような人間関係がきずける可能性があるところでした。

確かに外部の組織の人に対しては、当然、職位を意識したやり取りをしてきましたが、少なくとも組織内部においては、さんづけでよびあうことのデメリットはなかったと思います。

しかも、この三つの組織とも、たまたまご縁があって働かせていただいただけで、結果として「さんづけ」でよかったというだけなのです。運がよかったとしかいいようがありません。

先ほど「きずける可能性がある」と書きましたが、これには、理由があります。おそらく既存の組織で、当たり前のように「さんづけ」が浸透しているところは少ないと思います。

特に、途中から加わる新入社員や中途採用者が、組織の文化を変えることは極めて難しいでしょう。しかし、わたしは、どんな人でも「さんづけ」でいいと思うし、仮に職位そのものに価値があるとしても、その中の人に対してきちんと人間として向き合う必要があると思っています。

まとめにはいります。わたしは、歩く仲間とか国際共創塾の活動を通じて、高校生からシニアの方にいたるまで、日々新しい出会いや旧知を温めています。

その中で意識していることのひとつは、いま目の前にいるこの方は、はたして自分たちの仲間としてさんづけの関係性をきずくことができるだろうかということです。

その人の肩書や立場より、なにを目指して、なにをがんばっているのか。いま現在の立ち位置よりも、向かおうとしている方向そのものにわたしは関心があります。

ところで、この考察には、師匠とか先生などをどうよぶのかということについてはふれていません。このことについては、わたしとその師匠や先生との関係性によりますとしかいいようがありません。

つまり師匠であっても、それまでの経緯でさんづけでつきあってきた人はさんづけだし、先生であることが適切で、自分も先生とよんでつきあってきた方には先生といいます。

ただ、さんづけでよばせていただいている場合でも、心の中ではちゃんと師匠や先生としての敬意と尊敬をもっておつきあいさせていただいております。

以上、原則として「さんづけでいきましょう」というお話でした。

(この項 了)


2.オンライン・イベントのお知らせ

【共創ワークショップ9月定例会 9月25日(金)ズームです】

4回目となる9月定例会は、8月に引き続き「宮本常一と歩く学問パート3」ということで、わたしが話題を提供します。こちらもオンライン(ズーム)で開催いたします。申し込みは、9月24日午後11時までにお願いいたします。

■ともに学ぶ★共創ワークショップ★あるく×みる・きく・よむ #3「宮本常一と歩く学問パート3」

https://kousouws20200925.peatix.com/

ぜひ、お気軽にご参加ください。

【編集後記】

今回は、エッセイとひとつの勉強会のご案内です。8月は、引き続きのコロナ禍の中、異常気象で連日、真夏日ということもあり、異様な夏であったかと思います。

わたしのチャレンジとしては、国際協力の特にコミュニティ開発について、この8月と9月で10日間、朝から夕方まで講習を受けたり、その中で有志の方が始めたおしゃべり会で講座の参加者の方からお話をうかがったり、先のメルマガでふれた朝活夏祭りの実行に携わったりと、充実した日々を過ごしました。

他にも大学院の非常勤の講義を2コマ担当させていただいて、はじめてパワーポイントで動画教材をつくったり、これまた仲間がはじめたSDGs高校の連続講座のいくつかに参加させていただいたり、いろいろ新しい経験や、新しい試みを身近にみることができました、

そんなかんなで新しい出会いも多かったわけですが、その中で思ったのが、最初にのべた、別にさんづけでいいんじゃないの、ということです。

肩書にこだわる人が多いことも知っていますが、オフラインの大会場でひな壇に立ってお話をするならともかく、オンラインのズームなどで、ワン・オブ・ザ・たくさんある小窓の一人に対して、いちいち、どの人がどんな肩書だったっけと考えることは、実はもう意味をなさなくなってきています。

みなさんも、たぶんうすうす感じていた「裸の王様」を成り立たせていたのが、たんなるひな壇に過ぎなかったことが、図らずも露呈してしまったということだと思います。

むろん業界として、先生先生とあたり前に使っているところがあることはわかっています。偉そうなことをいうようですが、しかし、それはその業界の中だけの慣習であり、その業界以外の場所では、お互いさんづけでよいとわたしは思います。

暑い日が続きますが、みなさまのご健康をお祈り申し上げます。

国際共創塾 塾長 柴田英知

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柴田 英知

国際共創塾 塾長/歩く仲間 代表
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2020年8月12日 (水)

【歩く仲間通信20200811】「聞かせる力」と岡崎朝活夏祭りのご案内など

今まで名刺交換をさせていただいた方々にBCCで送付させていただいております。配信不要の方は、お手数ですが折り返しご連絡いただけましたらさいわいです。(空メールで結構です)

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みなさん、こんにちは。

しばやんこと柴田英知です。不定期発行の「歩く仲間通信」です。初めてご覧になる方もいらっしゃるかと思いますが、わたくしの近況報告と、みなさんの研究や実践活動などに、ほんの少しでもお役にたてたらと考えて発信をしております。

今回は、歩きながら考える(エッセイ)と、仲間と実施するオンラインイベントのご案内です。

【「聞く力」より「聞かせる力」が必要なのでは?】

今から8年前の2012年に発行された阿川佐和子さんの『聞く力』という新書と、この言葉自体が流行ったことを覚えていますか。

確かにタイトルそのものにインパクトがありましたし、実際に今でも、社会的に関心が高いテーマだということで、この本の名前をとりあげたのですが、わたしの話は、もう少しさかのぼります。

わたしが開発コンサルタント会社のフィリピンのマニラ駐在員のときの話なので、2008年以前のことです。駐在中には、毎年、夏前と年末の年二回ほど日本に一時帰国していました。

ある年末の一時帰国で、東京の事務所に出社したときに、あるシニアコンサルタントが酒の席か何かで、「〇〇君は聞く力があるから」という言葉で、同僚をほめていたことがありました。

実際に、開発コンサルタントやフィールドワーカーが「聞く力」があると評価されることは、とても名誉で光栄なことだと思います。

しかし、この5年ほどでしょうか、自分で「共創」ということを考える中で、「聞く力」も大事だが、それより「聞かせる力」のほうが大切なのではないかと思うようになりました。

阿川さんは、「聞く力」を、まったく初対面の「話し手」から「インタビュー」などの方法で「聞き手」が「話を聞きだす力」みたいなことをいっています。

そして結論として、聞き手が媒介として「話をする当人にとっても、自ら語ることにより、自分自身の心をもう一度見直し、何かを発見するきっかけになったとしたら、それだけで話し手が語る意味が生まれて(p253)」くる、そんな聞き手を目指したいと言っています。

彼女はその前提で先の本を書いていますが、はたして、日常会話において、「聞き手」と「話し手」が、最初から区別されているのでしょうか。

最初から聞き手と話し手が規定されている「インタビュー」の場合でも、普通の人どおしの場合は、阿川さんが例に取り上げた著名人のように、事前に下調べするのに役立つ資料が整っていることはまずありません。

さらには、初対面の聞き手と話手がごっちゃである普通の「会話」の場合を考えてみましょう。

例えば、イベントやワークショップで講師やファシリテーターが、参加者にグループワークをさせることが、とてもよくあります。まず、やることは自己紹介ですよね。

「はい、みなさん、15分の時間を与えますので、10名くらいのグループ内で、自由に交歓してください」と、話を振られたらあなたはいったい、どのように対応していますか。

ここで大切なのは、はたして「聞く力」なのでしょうか。われわれは、相手のことについて何も知りません。いったい、何を聞いて、どうそれを深めていけばよいのでしょうか。

このような自己紹介の場で、初対面の人から自慢話など、自分が全く関心のない「その人が話したいこと」を、いやいやながらも、えんえん「聞かされ」て、みんなの自己紹介の時間が終わってしまったことがありませんか。

そういう人に対して、直接に非難するのではなく、うまくやんわりと自分やグループのメンバーに話をさせる、つまりわれわれの話を「聞かせる」ような方策を考えないといけません。

つまり、相手に自分の話を「聞かせる力」が求められているのです。

特に時間が限られている場合、しかも相手が初対面の人や顔見知りでも何を考えているのかわからない場合は、相手を立てて、相手が話したいことを探るよりも、自分はこんなことに関心があるので、それを軸に「あなた」と話がしたいというメッセージを最初に送ったほうが、自分だけではなく、相手にとってもありがたい場合があるのです。

相手も、こちらが示した興味の範囲の中で自分の関心のあることに回答すればよいので、結果的に自分と相手の両方が興味のある話になる可能性が高まります。

このように、話し手と聞き手が形式的に決まっていない場合に圧倒的に重要なのは、相手の話を「聞く力」ではなく、自分の話を「聞かせる力」なのではないでしょうか。

むろん、これは「聞く力」が不要といっているのではありません。

おそらく凡人であるわれわれにとっては、さりげなく自分の興味のありかを示して、相手にそのことに興味を持ってもらって、相手から自分が話したい内容を「聞いてもらう」ように仕向ける。その過程で、相手が話したいことと自分が聞きたいことをすり合わせるという「聞かせる力」というものも意識したほうがいいとわたしは思います。

【スター誕生★岡崎朝活★夏祭り2020のご案内】

わたしも1年位前から参加している岡崎朝活の仲間たちと、オンラインイベントをやることになりました。

ちなみに、初めてストアカをご利用される方は、こちらの招待状からストアカの会員登録をされますと、次回から使える500ポイント(500円)をもれまくもらえちゃいます。ぜひ、わたしや仲間のセミナーをズームで見に来てください。

招待チケット
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スター誕生★岡崎朝活★夏祭り2020
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https://www.street-academy.com/organizers/okazakistar?conver
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わたしは、二つの講座を担当しています。ぜひ、お気軽に申し込みください。

わずか1枚・新型コロナ時代の「ライフ&キャリアコンパス」をつくろう
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聖子ちゃん用語の基礎知識ー永遠のアイドル★松田聖子さん40周年!
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2b
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【共創ワークショップ8月定例会 8月27日(木)ズームです】

3回目となる8月定例会は、7月に引き続き「宮本常一と歩く学問パート2」ということで、わたしが話題を提供します。こちらもオンライン(ズーム)で開催いたします。申し込みは、8月25日午後8時までにお願いいたします。

ともに学ぶ★共創ワークショップ★あるく×みる・きく・よむ #3「宮本常一と歩く学問パート2

https://kousouws20200827.peatix.com/

ぜひ、お気軽にご参加ください。

【編集後記】

今回は、エッセイとふたつの勉強会のご案内です。前回、ご案内した愛知用水と愛知海道のセミナーと、共創ワークショップ7月定例会も終わって、ほっとしたのもつかの間に次のイベントやセミナーの準備に追われています。

ただ思うのは、「地域開発と参加」という軸だけはずらしたくないなということと、やはり「愛知用水と愛知海道」の研究をはやくまとめないといけないなということです。

限られた資源をどこにかたむけられるのか、そこにポイントがあると思います。

暑い日が続きますが、みなさまのご健康をお祈り申し上げます。

国際共創塾 塾長 柴田英知

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柴田 英知

国際共創塾 塾長/歩く仲間 代表
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2020年7月25日 (土)

【歩く仲間通信20200724】宮本常一(7/30)と愛知用水の話(7/31)をします

みなさん、こんにちは。

しばやんこと柴田英知です。不定期発行の「歩く仲間通信」です。
初めてご覧になる方もいらっしゃるかと思いますが、わたくしの近況報告と、みなさんの研究や実践活動などに、ほんの少しでもお役にたてたらと考えて発信をしております。

開始時期が前後しますが、7月末にふたつの勉強会でお話をさせていただきます。両方ともズーム参加が可能なので、ご関心がある方は、ぜひお気軽に申し込みください。ただし、主催と申し込み方法が違いますので、ご注意ください。

【愛知用水と愛知海道にみる「地域開発の縦糸と横糸」~中島みゆきの「糸」に寄せて~】

岐阜の仲間が20年にわたって続けている勉強会(地域主体の国際協力・岐阜DDC(=Decentralized Development Cooperation)-GIFU)の7月定例会に登壇させていただきます。

<会場開催とZoom開催を併用して行います。会場が変更となり、いつもの岐阜ではなく、今回のみ名古屋で開催しますのでご注意ください。>

○ 柴田英知さん(歩く仲間代表) とお話しする会

○テーマ:愛知用水と愛知海道にみる「地域開発の縦糸と横糸」~中島みゆきの「糸」に寄せて~

○概要と柴田さんのメッセージ:

2021年9月30日は、中部地域の経済発展の原動力となった愛知用水が通水して60周年にあたる。

愛知用水は、知多半島の農民同志の働きかけにより地方自治体、愛知県や国が団結して、世界開発銀行からの借款によって建設された地域総合開発事業であることは知られている。

その後、その農民有志らは、次の一手として三河地域の農工一体の地域開発をすすめるために、三重県から愛知県をまっすぐに東西に横切り静岡県に抜ける幅60メートルの自動車専用道路の建設と道路の両側4キロの区画整理による地域開発計画を進めていた。

60年近く歳月が過ぎ去った今日では、この「愛知海道」という道路計画の存在は、沿線の地方自治体においても、ほとんど忘れられたままとなっている。ところが、愛知海道は、今日の伊勢湾岸道の一部と国道23号線バイパスの路線の原案で、ようやく全体の建設が実現しつつあるといってもよい。

今回、農民有志の中心人物である久野庄の『躬行者』という個人雑誌の記述を元に、愛知用水と愛知海道のふたつの地域開発計画の根底に流れる地域開発思想をご紹介したい。

<話題提供者からのメッセージ>

今年になって国際共創塾という新しい事業を立ち上げました。国際的な視野を持って、どのような立場の人であろうと共に何かを創り出していける人材を輩出したい。そのメカニズムを学術的に日本で育まれた開発学として世界に発信していきたい。

そのベースとなるのが日本の民俗学であり、この明治生まれ(1900)の久野庄太郎にみるような考え方や行動のもとになったのは、実は江戸末期の二宮尊徳に始まり、明治、大正、昭和と日本の地域開発の現場で培われてきた「実践思想」でした。

なぜ温故知新が必要なのか、グローカルとはどういうことなのかを考えるきっかけにしていただけたらと思います。

○ 柴田英知(しばたえいち) さんのプロフィール:

永遠の(二十)五歳、歩く仲間代表

大阪外国語大学のアラビア語専攻を卒業、建設コンサルタント会社(総合)で政府開発援助(ODA)の業務に従事。12年前に実家のある愛知県に戻り、専門商社、国際協力NGOスタッフを経て、名古屋市立大学大学院で愛知用水に関する修士論文をまとめる。「地域開発と参加」をテーマに研究と実践をおこなっている。

○日時:2020年7月31日(金)19:00~20:30

○会場:NAYUTA BLD(ナユタビル) 8階 イベントスペース

名古屋市中区丸の内3-17-24
(名古屋市地下鉄桜通線「久屋大通駅」1番出口から徒歩5分、名
城線「久屋大通駅」からだと10分くらいかかります。お越しの際
は、エレベーターで、直接8階に上がってきてください)

ナユタビル(コワーキングスペースとレンタルオフィス)

https://nayuta-bld.com/

○参加費:700円

会場参加の方は、当日お支払いください。オンライン参加の方は、ズームのアドレスと同時に振込先をご案内します。オンラインで参加が確実でない場合は、後日のお支払いも結構です。

○お問い合わせ・お申し込み:

地域主体の国際協力・岐阜(DDC-GIFU)世話人

伊藤かおりito.kaori.tajimi@gmail.com

もしくは、こちらの様式から申し込みください。

https://forms.gle/ksL5AD2nDiJKSrE7A





【共創ワークショップ7月定例会 7月30日(木)ズームです】

仲間と語らって、今年の1月から勉強会を始めました。新型コロナの影響で、本格的なスタートは6月からとなりましたが、7月の開催日が近づいてきましたので、あらためて告知させていただきます。

3名の世話人が、それぞれの専門分野からネタ出しをしますが、今回はわたしが民俗学者の宮本常一を取り上げさせていただきます。

実は、2003年から「開発民俗学」というのを勝手に提唱しているのですが全然、学界に貢献できていないので、国際共創塾のかたわら研究活動の学会発表とアウトリーチに力をいれていきたいと思っています。関心のある方は、下記のブログなどもご参照ください。

こちらのワークショップはグループワークを重視していますので、定員があります。7月28日までに申し込みください。よろしくお願いいたします。

■ともに学ぶ★共創ワークショップ★あるく×みる・きく・よむ #2「宮本常一と歩く学問」

申込みはこちらから

https://ksws20200730.peatix.com/

ちょっとまじめで刺激的な「共創ワークショップ」。この講座では、毎回新しい知見を得ると同時に参加者メンバーの仲間たちと、グループワークにより、インプットされたものを自分のあたまで考えなおしアウトプットすることにより、参加者全体で、より深い理解と実践をつくりだしていく、まったく新しいタイプの勉強会です。

大きなテーマは、まちづくりや国際協力など、ひろい意味での社会課題。あなたが関心のあるテーマを、仲間と一緒に考えることができます。

まちづくりや国際協力の現場などで今一番求められていること― それは、ともに何かをつくりだそうとする心です。この講座では、人文学をベースにした体感型の学びあいの場を提供します。

★共創WS 定例会 2020年7月 「宮本常一と歩く学問」

日時:2020年7月30日(木) 19:00-20:30
場所:全世界からオンライン(Zoom)参加
参加費:1,000円
定員:15名まで
申込締切: 2020年7月28日(火)午後8時まで

<当日の予定>

・共創ワークショップの趣旨説明
・自己紹介
・宮本常一と歩く学問 担当:世話人代表 柴田英知
・グループワークと全体ラップアップ
・次回の予定について

オンライン(zoom会議室)のリンクの連絡について

このセミナーは、オンラインのみでの開催となります。参加者には、Zoonの会議室へのリンクをグループメッセージで7月28日(火)の午後8時までに連絡します。万一、受け取れない場合は、直接、柴田までメッセージをお願いいたします。

趣旨:

さまざまな社会的課題の解決のために、模索している人はたくさんいます。いままで課題 の解決には、SDGs(持続的な開発目標)の指針や北欧の福祉国家などの事例などが参考とされてきました。しかし、はたしてそれはどのくらい有効なのでしょうか。国内・国外の「現場」や過去の歴史をふりかえってみると、実はそれぞれの地域で、その地域の「文化や伝統」に即して、社会的な課題が解決されてきたことがわかります。 この勉強会では、人文学の知見の中に、現代の社会的課題の解決に資するものを見出して、 それぞれの現場で生かしていけるようにワークショップ形式で学びを深めます。

■世話人のプロフィール:

柴田英知:国際共創コンサルタント。国際協力人材の育成に力をいれています。
小澤真人:デジタル・ストーリーテリング研究所代表。映像を活用した教育活動を実践中。
南谷真:工学のわかる文学の人。任意団体 Code for AICHIを運営しています。

■運営事務局: 歩く仲間内「国際共創塾」塾長 柴田英知
〒460-0002 名古屋市中区丸の内3-17-24 NAYUTA BLD
E-mailアドレス: bxf00517@nifty.com




 

【編集後記】

今回は、ふたつの勉強会のご案内のみとなってしまいました。みなさま、東京や世界中の遠隔地に住んでいらっしゃいますので、なかなかお会いすることが難しいわけですが、万一でも興味がございましたら、ズーム参加という形で久しぶりの再会などがあったらなあとも少しだけ期待しています。

共創ワークショップも、愛知用水と愛知海道の研究も、地味なテーマではありますが、わたしがこの5年以上、力をいれて取り組んできたことなので、客観的に他人の目で評価していただける機会はとても貴重だと思っています。参加できないまでもメッセージをいただけたらうれしいです。

では、引き続き、ご指導と応援をよろしくお願いいたします。

国際共創塾 塾長 柴田英知
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柴田 英知

国際共創塾 塾長/歩く仲間 代表
名古屋・栄サテライトオフィス
〒450-0002 愛知県名古屋市中区丸の内3-17-24
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JICA登録コンサルタント(社会開発)

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■国際共創塾FBグループ
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2020年7月13日 (月)

【歩く仲間通信20200710】ベター・ザン・ナッシング

みなさん、こんにちは。
 
 
しばやんこと柴田英知です。不定期発行の「歩く仲間通信」です。初めてご覧になる方もいらっしゃるかと思いますが、わたくしの近況報告と、みなさんの研究や実践活動などに、ほんの少しでもお役にたてたらと考えて発信をしております。
 
【リード・ユア・ライフとベター・ザン・ナッシング】
 
新型コロナの第二波の恐れが高まる中、日本列島を横断する大雨被害の続出、いずれも自然の災害といいましょうか、人間の人知やコントロールを超えた物事が、この十年以上、勃発しております。
 
これら、自然災害に対する防災の面で、国の対応として河川など社会インフラのあり方、医療体制のあり方などが根幹から揺るがされている中、人に文句をいったり期待するより前に、まず、自分はどう考えてどう動くのか、まさにひとりひとりの自覚と主体性が問われているといえましょう。
 
もちろん、自立と自律については、以前からいわれてきたことではありますが、今日では、老若男女問わず、一億総評論家ではなく、ひとりひとりがせめて自分のリーダー(※)であるべき世の中になってしまったということでもあります。
 
※高校生の時に、英語の先生に、「Lead your life」という言葉を授業の中か、なにかの機会に教えていただきました。
 
Leadにerをつけたのが、Leaderつまり、日本語でいうところのリーダーなのですが、リーダーの動詞として、よく使われる熟語が「あなたの人生をリードするべし」であることは、リーダーという言葉の本質的な意味をついていると、いたく感動したことを覚えています。
 
さはいいなん、なかなか自立も自律も難しい。
 
例えば、この歩く仲間通信も、新年度は、毎月発行しようと意気込んでいたのですが、結局、6月は発信できず、7月もすでに10日です
 
それなりに楽しみにしていただいている方がいることもわかっているのですが、今日中に仕上げなくてはならない仕事があるし、とぐちぐちやらない言い訳を考えるようにあたまが動き出したところに、むかし、フィリピン人の仲間に教えていただいたこの言葉を思い出しました。
 
「Better than nothing」。これを日本語に訳すと、「(ものが)ないよりまし」とか「(ことを)やらないよりはやったほうがまし」とでもいった意味でしょうが、この言葉が使われたシチュエーションは、少し異なっていました。
 
つまり、あるやるべきことをタイミングを逃してしまい、ベストな環境で一番、効果があがるときではなかったときに、この仲間のフィリピン人女性は、「たとえタイミングを逃して、今やってもあまり意味がないかもしれないけど」という状況を理解したうえで、それでも「やらないままでいるよりも、やったほうがいい(Better than nothing)」という文脈で話をしたのです。
 
※そのときの状況を思い出しました。あることについて話していたときに、わたしが「いまさらやってもあまり意味がないんじゃないの」というニュアンスのことを問いかけたときに、彼女は、はっきりと、そしてきっぱりと、「ベター・ザン・ナッシング」と言い切ったのでした。
 
わたしは、そのとき素直にすごいと思いました。そりゃそうだ。確かに「やるということ」だけにも意味がある。
 
今日もまさに、7月を10日も過ぎたということを、「今更やってもなあ」と「やらない理由」にしようとしていました。しかも、発行が遅れたのは、誰のせいでもない「自分」の責任です。
 
ということで、今回のお話は、「ベター・ザン・ナッシング」を書こうと思って、前書きを書きだしたら「リード・ユア・ライフ」という言葉も出てきてしまいました。
 
実は、前書きで、新型コロナ困ったよねくらいのつもりで書きだしたら、ついつい自立や自律の話になって、そういえば、自分をリードせよという英語の格言だか言い回しを高校のときに教えていただいたなあというのが、このエッセイの舞台裏です。
 
【お知らせなど】
 
仲間と語らって、今年の1月から勉強会を始めました。新型コロナの影響で、本格的なスタートは6月からとなりましたが、7月の予定が決まりましたので、こちらにもご紹介させていただきます。
 
3名の世話人が、それぞれの専門分野からネタ出しをしますが、今回はわたしが民俗学者の宮本常一を取り上げさせていただきます。
 
実は、2003年から「開発民俗学」というのを勝手に提唱しているのですが全然、学界に貢献できていないので、国際共創塾のかたわら研究活動の学会発表とアウトリーチに力をいれていきたいと思っています。(関心のある方は、下記のブログなどもご参照ください
 
こちらのワークショップはグループワークを重視していますので、定員があります。ご関心のある方はお早めに申し込みください。よろしくお願いいたします。
 
https://ksws20200730.peatix.com/
 
ちょっとまじめで刺激的な「共創ワークショップ」。この講座では、毎回新しい知見を得ると同時に参加者メンバーの仲間たちと、グループワークにより、インプットされたものを自分のあたまで考えなおしアウトプットすることにより、参加者全体で、より深い理解と実践をつくりだしていく、まったく新しいタイプの勉強会です。
 
大きなテーマは、まちづくりや国際協力など、ひろい意味での社会課題。あなたが関心のあるテーマを、仲間と一緒に考えることができます。
 
まちづくりや国際協力の現場などで今一番求められていること― それは、ともに何かをつくりだそうとする心です。この講座では、人文学をベースにした体感型の学びあいの場を提供します。
 
★共創WS 定例会 2020年7月 「宮本常一と歩く学問」
 
日時:2020年7月30日(木) 19:00-20:30
場所:全世界からオンライン(Zoom)参加
参加費:1,000円
定員:15名まで
申込締切: 2020年7月28日(火)午後8時まで
 
<当日の予定>
 
・共創ワークショップの趣旨説明
・自己紹介
・宮本常一と歩く学問 担当:世話人代表 柴田英知
・グループワークと全体ラップアップ
・次回の予定について
 
オンライン(zoom会議室)のリンクの連絡について
 
このセミナーは、オンラインのみでの開催となります。参加者には、Zoonの会議室へのリンクをグループメッセージで7月28日の午後8時までに連絡します。万一、受け取れない場合は、直接、柴田までメッセージをお願いいたします。
 
趣旨:
 
さまざまな社会的課題の解決のために、模索している人はたくさんいます。いままで課題 の解決には、SDGs(持続的な開発目標)の指針や北欧の福祉国家などの事例などが参考とされてきました。しかし、はたしてそれはどのくらい有効なのでしょうか。国内・国外の「現場」や過去の歴史をふりかえってみると、実はそれぞれの地域で、その地域の「文化や伝統」に即して、社会的な課題が解決されてきたことがわかります。 この勉強会では、人文学の知見の中に、現代の社会的課題の解決に資するものを見出して、 それぞれの現場で生かしていけるようにワークショップ形式で学びを深めます。
 
■世話人のプロフィール:
 
柴田英知:国際共創コンサルタント。国際協力人材の育成に力をいれています。
小澤真人:デジタル・ストーリーテリング研究所代表。映像を活用した教育活動を実践中。
南谷真:工学のわかる文学の人。任意団体 Code for AICHIを運営しています。
 
■運営事務局: 歩く仲間内「国際共創塾」塾長 柴田英知
〒460-0002 名古屋市中区丸の内3-17-24 NAYUTA BLD
E-mailアドレス: bxf00517@nifty.com
 
【編集後記】
 
昔から事務仕事が多かったので、パソコンを前に仕事をすることが多かったわけですが、この新型コロナウイルスの影響で、特に、自宅勤務でパソコンに向かう時間が増えたように思います。
 
名古屋の事務所は一時期ロックアウトで、中に入れなかったし、お客様にも直接会えない状況が数か月続き、マスクをつけて移動、面談は極力短時間で、飲みや食べの機会はなんとなく自粛モード。
 
前の歩く仲間通信でも書きましたが、もう元の日常に戻ることはないと思います。
 
ただ、自分にとって救いだったのは、例えば、このように文章を考えてタイプすることは全然、苦にならないし、わたしを必要としているお客さんは、実は名古屋など中部圏ではなく、日本全国あるいは全世界にいるということが、この2,3か月の活動でわかったということ。
 
すぐにバズることは難しいだろうが、きちんとアドレスさえすれば、正しいお客さんへの道筋がウェブ上でできてくるだろうという確信が持てた。このことは、いわゆる「巣ごもり」の大きな成果でした。
 
では、引き続き、ご指導と応援をよろしくお願いいたします。
 
国際共創塾 塾長 柴田英知
――――――――――――――――――――――――――
 
柴田 英知
 
国際共創塾 塾長/歩く仲間 代表
名古屋・栄サテライトオフィス
〒450-0002 愛知県名古屋市中区丸の内3-17-24
https://nayuta-bld.com/
 
修士(人間文化):名古屋市立大学大学院
JICA登録コンサルタント(社会開発)
 
■個人E-mail
E-mail: bxf00517@nifty.com
 
https://www.facebook.com/sekatomo
 
https://ameblo.jp/arukunakama/entry-12586452082.html
 
https://www.facebook.com/groups/ArukuNakamaNet/
 
http://www.arukunakama.net/blog/
 
http://arukunakama.cocolog-nifty.com/kaihatsu_study/
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2020年5月 2日 (土)

【歩く仲間通信20200502】アフターコロナ「ビルド・バック・ベター」の課題

【歩く仲間通信20200502】アフターコロナ「ビルド・バック・ベター」の課題 2020年5月2日 配信 990名


みなさん、こんにちは。


しばやんこと柴田英知です。不定期発行の「歩く仲間通信」です。初めてご覧になる方もいらっしゃるかと思いますが、わたくしの近況報告と、みなさんの研究や実践活動などに、ほんの少しでもお役にたてたらと考えて発信をしております。

さて、新型コロナウイルスでステイホームを余儀なくされている方、現業で家の外で働いている方、おそらくこのメルマガをご覧になっているみなさまは、大なり小なり身の回りの環境変化に戸惑っている、あるいは困惑されているかと思います。特に、医療・福祉関係者、公共の仕事につかれている方にはお見舞いと感謝を、まず伝えさせていただきます。

今回からお題をひとつに絞らせていただきます。

【エッセイ】アフターコロナ「ビルド・バック・ベター」の課題

わたしもフェイスブックなどで日々発信をしているのですが、この新型コロナウイルス問題については沈黙を守ってまいりました。

正直、自分がよくわからないということと、仲間に感染症とか衛生の専門家がいるので、その人が選別して教えてくれる情報をフォローしていれば、ガセネタをつかむこともなく、精神衛生上、落ち着いていられたからです。

ただ、世の中も、2月3月の全く先が見えない感じから、最近ようやく落ち着いてきて、4月の中頃から、フェイスブックをふくむウェブ上やテレビなどのマスコミでも、いわゆる「アフター・コロナ」が語られるようになりました。

大型のセミナーを開いて集客課金する大物評論家がいたり、You tubeなどで個人発信をする方もいたりで、ウェブ界隈が、とてもにぎわっているのを、この1、2週間感じています。

ここで、1000名にのぼる【歩く仲間通信】の読者のみなさんにシェアしたいことは、G8や国連関係では、「Build back better」という掛け声が上がってきていることとその課題です。

実は、わたしも、つい先日、国連やSDGsをウォッチしている仲間と名古屋でお会いして話をしたときに教えてもらったばかりで、いわゆるにわかさんの言説であることはご承知おきください。

わたしの懸念は、この言葉が、おそらく日本に本格的に上陸したときに、どんな反応が起こるかということです。

話がかわるようですが、来年つまり2011年3月11日に、東日本大震災がおこって10周年を迎えるわけですが、実は、わたしも、その当時、運営するmixiのコミュニティで仲間と復興計画を考えていました。

mixi開発民俗学「地域共生の技法」コミュの「東日本大震災と開発民俗学」
https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=2498370&id=62072221

結局、あれから9年経ってもわたしは現場に足を踏み入れておらず、継続的に被災地の情報を収集していたわけではありません。正直、絶対安全圏に身を置いた机上の空論であったことに忸怩たる思いをもっています。

ただ、数年前に、毎年、被災地に大学生を連れてフィールドワークや支援をおこなっている研究者の方ふたりからセミナーなどでお話を聞く機会がありました。たまたまふたりとも女性なのですが、彼女たちの見立てやお話を聞く限りでは、やはり東日本大震災の復興というのは、いろいろな問題を抱えているということは事実です。

特に、建設コンサルタント会社の元社員としては、国土交通省の国土強靭化計画におけるレジリエンスの使い方は間違っていると思うし、インフラ整備の計画(論)については、とても納得がいくものではありません。おそらく日本でも特級の先生方が絡んだことは間違いがないが、その見立てが正しかったとは、やはり思えない。

ここで、何もしていないものが文句だけをいうのはみっともないし、それが本旨でもないので、深くは言及はしませんが、この「東日本大震災」の教訓から学ぶべきことは、「ビルド・バック」に積極的な意味があったのかということ。

つまりもっというと、国連は「ビルド・ベター」と言ってもよいが、「バック」をつける必要はない。それは、ミスリードにあたるということを、わたしは今の時点で指摘しておきます。

さきにもうしたとおり、「アフター・コロナ」の未来論者にわたしも名を連ねるつもりは全くないので、したり顔で、もっともらしいことをいうのはやめますが、歩く仲間、あるいは国際共創塾の課題としては、9年前に描ききれなかった、具体的な明日を、今度はどのように実現していくのか、それが開発民俗学の実践であり、わたしの当面の課題であると思います。

とりあえず、今いえるのは、「アフター・コロナ」の社会は、「ビフォー・コロナ」の姿とは全く異なったものとなっている。東日本大震災でも一部証明されたが、「元に戻す」という発想は持たないほうがよい、ということをお伝えしておきます。

長文をご覧いただきありがとうございました。これからも引き続き、よろしくお願いいたします。

国際共創塾 塾長 柴田英知
――――――――――――――――――――――――――

柴田 英知

国際共創塾 塾長/歩く仲間 代表
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〒450-0002 愛知県名古屋市中区丸の内3-17-24
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修士(人間文化):名古屋市立大学大学院
JICA登録コンサルタント(社会開発)

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2020年4月 5日 (日)

【歩く仲間通信20200404】歩く仲間通信20周年、しばやんは50歳

みなさん、こんにちは。


しばやんこと柴田英知です。不定期発行の「歩く仲間通信」です。


初めて、ご覧になる方もいらっしゃるかと思いますが、わたくしの近況報告と、みなさんの研究や実践活動などに、ほんの少しでもお役にたてたらと考えて発信をしております。

さて、東京2020オリンピックイヤーな訳ですが、新型コロナウイルスの猛威がやむところを知りません。不安な日々が続いていますが、いかがお過ごしですか。


今回のお題は、ふたつです。

1.たんなる思いつきの「歩く仲間」構想はどう成長したのか

わたしが国際協力の世界、なかでも日本政府から国際協力機構(JICA)などのクライアントを通じて、開発途上国の開発をお手伝いする開発コンサルタントという専門家集団の一員として、いわゆる「開発援助業界」の内部からの情報発信を試みて、はや20周年になります。

開発コンサルタントには、クライアントとの「業務の実施を通じて知り得た情報を持ち出してはならない」という守秘義務と、所属する会社などの組織との労務契約のふたつのしばりがあり、いちばん国際協力の最前線にいるのにも関わらず、まったく発言することなく今にいたるまで黒子に徹しています。

でも、実際に中で働いてみると、めちゃくちゃおもしろい!

その自分の気づきとおもしろさをみなさんとシェアしたくて、「歩く仲間」というホームページを2000年3月18日に立ち上げ、ほどなく、そのHPを宣伝するためにメルマガをはじめました。

私的かつちょっと長い前書き(“歩く仲間”構想とは)
http://arukunakama.life.coocan.jp/n0000.htm

ちなみに、初代の「歩く仲間ホームページ」の目次は以下の通りです。今では、ブログ版に移行しています。

‘歩く仲間’ 歩きながら考える・・・‘世界’と‘開発’
http://arukunakama.life.coocan.jp/contents.htm

それから20年。いったい今日の「歩く仲間」の実態はどうなっているのでしょうか。

1.メルマガ会員(BCCで送っている人): 約1000人
2.フェイスブックのグループ: 約500人

この数を多いとみるか少なくみるかは、おまかせしますが、おそらく6から7割の方は、実際に直接お会いして言葉をかわした人たち、それ以外の方たちも、わたしの活動に興味と関心をもってつながっていただいている方ばかりです。

約1,500人の内訳は、三分の一が、開発コンサルタントや官僚などの開発援助の実務者、三分の一が大学や研究所などの研究者、のこりが国際協力NGOのスタッフやボランティアなど、たとえ民間企業の人でも、国際協力とか地域づくりに関心のある方が多いと思われます。

ちなみに、わたしは東京をベースにした国際協力の現場からいったん身を引いて、12年前に郷里の愛知に戻ってからは、日本の地域づくり、まちづくりにかかわっています。おそらく約1,500人のうち三分の一か四分の一は、日本の地域づくりにかかわっている地元のリーダーの人たちかと思われます。

一言で言いますと、世界と日本で地域づくりにかかわっている有名無名の実務家のみなさんを広くネットワークしているといえましょう。実は本を書いていたりテレビや雑誌でも取り上げられる、その筋では有名な方も多く含まれています。

思えばあっという間の20年でしたが、確かにわたしが活動を続けてこられたのも、これら1500人の歩く仲間の支えがあってのことでした。深く感謝申し上げます。

2.グローバル・キャリア支援を初めて気がついたこと

2020年の3月末より、ウェブ上の国際協力に関心がある新卒の大学生・大学院生のOB・OG訪問マッチングサイトに、相談員として登録させていただきました。

就活相談にのるので、国際協力キャリアについて語りましょう
https://matcher.jp/plans/143216

就活相談にのるので、国際協力への情熱とキャリア形成上のお悩みを聞かせてください
https://matcher.jp/plans/143520

相談を受ける中のひとが一緒なので、どちらから申し込んでいただいてもけっこうですが、登録の翌日に、一名、わずか三日で3名の方から個別面談の依頼がありました。

いずれも関西と関東の、一流大学の方ばかりで、いかにこの国際協力の分野の情報が得にくいのかを改めて実感しました。

国家レベルの開発事業から地方のコミュニティ開発まで、国際援助機関(JICAも含む)による開発から国際・国内開発NGOによる草の根の開発の現場を、実際に内部からみてきた、ささやかなわたしの経験がみなさまのお役に立てばと思っています。

実は「わたしの」というよりわたしが属していた「組織」の体系的な経験知がわたしに引き継がれているといって方が実態にあっていますし、正しいです。

現在、個別面談は、新卒就職希望者を優先して受け付けていますが、別枠でキャリア・チェンジを考えている方たちの窓口を独自にもうけようと準備しています。

もしお近くの方で、この業界に就職希望の方がいらっしゃいましたら、おすすめいただけましたらさいわいです。

今の時点では自分の経験を積むために、無料でおこなっています。1時間10,000円以上の価値があるセッションだと思います。関心のある方は、お早めに(無料のうちに)お気軽にご連絡ください。個別面談を受けるかどうかの相談は無料です。

【告知】本気の就職マニュアル『間違いだらけのグローバル・キャリア・プライニング(仮称)』作成モニター募集中
http://www.arukunakama.net/worldJinzai/

長文をご覧いただきありがとうございました。これからも引き続き、よろしくお願いいたします。

国際共創塾 塾長 柴田英知 (歩く仲間代表)
――――――――――――――――――――――――――
歩く仲間 代表
名古屋・栄サテライトオフィス
〒450-0002 愛知県名古屋市中区丸の内3-17-24
NAYUTA BLD
https://nayuta-bld.com/

修士(人間文化):名古屋市立大学大学院
専門:地域開発と参加(国レベルからコミュニティまで)

国際共創塾-ともにつくる未来
http://www.arukunakama.net/worldJinzai/

国際共創塾ーグローバルキャリア支援と地域開発
https://www.facebook.com/groups/ArukuNakamaNet/

柴田 英知 フェイスブックページ
https://www.facebook.com/sekatomo

個人E-mail
E-mail: bxf00517@nifty.com
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フィリピン・ファン