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2007年2月15日 (木)

よいオーディオ機器とは (しばやん語りき その2)

さて、第2回目は、いきなり今の時点のしばやんの結論を述べる。

Q: ずばり、よいオーディオ(ステレオ機器)とは何か?

A: ボリュームを上げてもうるさくない機器。(アンプでもスピーカーでも!?)

以上っていうと、いきなり終わってしまうので、徐々にオーディオの試聴の仕方から説明していきたい。

まず初心者が間違いやすいのは、スペックやカタログからオーディオに入るという方法である。これはよくありうるし、かならずしも間違いではないのだが、♪pastel piano♪さんも、そのブログで語っているが、雑誌のベストバイとか製品のカタログのスペックや能書き、例えばどんな新素材を採用したかとか、どんな回路や設計に工夫を凝らしたかとか大体、国産メーカーはカタログに能書きが多い、もしくはイメージ写真だけでその高級感をアピールしようとする。から入るとほとんどの場合、失敗する。しばやんもその経験者なのだ。実は^^!

では、どうすればよいのか、一緒に考えてみよう。

1.オーディオ(ステレオ機器)の試聴の仕方について(その1)

しばやんなりの、オーディオ試聴のお散歩を再現しよう。これは、私が今でもオーディオの専門店で試みているやり方である。ちょっと、その手順を再現してみると。

1.まずオーディオ専門ルーム(試聴コーナー)のあるお店に行こう。

量販店でもよい、とりあえずオーディオコーナーへ行ってみよう。特に、そのコーナーの一角に専用の試聴スペースがあれば、例え量販店でも、それなりにオーディオに力を入れている証拠だ。最近はAVということで、ミニホームシアターの視聴コーナーがあっても試聴コーナーがない場合も多い。でも、まずここはステレオ選びということで、試聴コーナーのあるお店をまず探そう。

2.自分の気にいったスピーカーを何個か決めてみる。

ここで、まず最初にスピーカーを何点か聞いてみることにする。オーディオを扱っていると自称するちょっとした店なら最低でも10個か15個のスピーカーセットは置いてあるはずだ。

できれば、フロア型、ブックシェルフ、国産製品、海外製品といろいろなバラエティのものからできれば5個くらい自分の感性として気にいった、もしくは好きになりそうなスピーカーを選んでみよう。

ここで、ひとつ注意点。義理で有名メーカーのものを選ぶ必要は、初心者の段階では全くありません。大体、雑誌とかデーターから入ると、まず有名どころを聞いてやろうと、またそれなりに雑誌記事の著名な評論家の言葉によってすでに先入観が染み付いている可能性が高い。とりあえず、ブランドは無視して自分が好きな機種を、独断と偏見で選んでみよう。

3.アンプは、とりあえずお店の紹介のレファレンスを使って、スピーカーの音質の違いを楽しんでみよう。

アンプは、店の紹介では多分ラックスマンか、アーキュフューズの30万円か50万円のクラスを試聴のリファレンスとしていることだろう。ここで、アンプは、一旦それで据え置いてみてスピーカーをいろいろ聴き較べることに専念しよう。

この段階で、簡単にスピーカーの音質の違いがあることに気がつくであろう。見かけと実際の音のイメージが全く違うこともなきにしもあらず。えっ、このたたずまいで、こんな音なの?って驚くこともあろう。これは実は、スピーカーとアンプの相性によることもあるのだが、ここではアンプはいじらない。ひたすら同じアンプでスピーカーの素性の違いを聴いてみること。

注:なぜ、お店のレファレンスのアンプで聴くのか。これは、大体上記のクラスは比較的アンプ自体に、‘下手な(変な)癖がない’からである。絶対にスピーカーの比較試聴をする場合は、安物のアンプを使ってはいけない。大体、よいスピーカーはアンプの‘あら’をそのまま表現してしまい、アンプの質が悪いのか、スピーカーの質が悪いのか、まったく初心者には原因がわからなくなってしまうからである。

またアンプとスピーカーには‘相性’という問題があり、それぞれの個性がかち合うととんでもないことになってしまうことがよくある。

例えば、たまたまであれ、A:アンプ(○)+スピーカー(○)=◎ならいいのであるが、大概の場合、B:アンプ(◎)+スピーカー(×)=○、もしくはC:アンプ(×)+スピーカー(◎)=○、最悪のケース、D:アンプ(×)+スピーカー(×)=××というケースもあり、初心者には、まずAとDの違いはわかっても、BとCの違いを聴き取ることは非常に難しい。つまり、何がいいのか全くわからなくなってしまうと、何も選べなくなってしまうのである。

したがって、まずお店の薦めるアンプ(◎)もしくはアンプ(○)を使ってみよう。そうしないと結局、聴き較べの意味がなくなってしまう。

4.次に、CDプレーヤーを聴いてみよう。

とりあえずいいなと思ったスピーカー(2、3個に絞る)とアンプ(とりあえず今の段階ではお店のレファレンスでOK)で、CDプレーヤーを2,3台選んで試聴してみる。たぶんあなたはここでも、えっ、CDプレーヤーを変えるだけで、こんなに音がかわるんだって驚くことであろう。

5.最後に、アンプを聴き較べてみよう。

次に、2で選んだ好きなスピーカーと、4で仮に決めたCDプレーヤーを使って、アンプの5万円台と10万円台、30万円台(これは多分、前述のお店のレファレンスとしてすでに何度も聴いている)を聴き較べてみる。

この1から5のステップをするだけで、いかに、機器によって音が違うのか、またその組み合わせによって、こんなにも出てくる音が違うのかと、そのステレオとして再現された音自体の違いに気がつくことであろう。

それを楽しいと思うかおもしろいなと思うのか、確かに違うけどまあいいかと思ってしまうのか。それが大きな分かれ目であるのだが、もしやっぱり、‘よい音で、音楽を楽しみたいな’と思ったとしたら、あなたは、この時点でオーディオの世界に最初の一歩足を踏み入れたことになる。

(この項続く)

次回は、試聴の場では、どんなことに気をつけたらよいかについて説明します。そして、最初のセットをどう組んでみたらよいのかについて、暫定的なしばやんの考えを示します。

次回をお楽しみに。 

ではでは^^?

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コメント

私がブログを立ち上げた当初、初心者向けに書き始めて、その後続かずにほったらかしにしてしまっている部分をフォローして下さっているような・・・(笑)

>Q: ずばり、よいオーディオ(ステレオ機器)とは何か?

>A: ボリュームを上げてもうるさくない機器。(アンプでもスピーカーでも!?)

これは同感です。
私の場合、更にこれに加えて演奏時に込められた音楽(音楽性)がちゃんと伝わるかどうか?がポイントになるのですが、皆さんにここを伝えるのが一番難しいんです。

早速のコメントありがとうございます。

やっぱり実際に楽器をやる人は、当然、音楽性にまで関心がいってしまいますよね。次回の試聴の仕方(その2)の部分で、どこまで私がそこに踏み込めるかどうかがポイントです。

ご指導ご鞭撻、よろしくお願いします^^?

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