レイシェル・アンRachelle Ann 『ゴー(Go)』
さて、いよいよというかしばやんが住んでいるフィリピンのポップスを紹介します^^?
レイシェル・アン(Rachell Ann) 『ゴー(Go)』
VIVA Records VR CDS 04 134 2004年発売
お薦め度: ★★★★☆、 泣ける度: ★★★☆☆、 アルバムとしての完成度: ★★★★☆
初めてしばやんが購入したオリジナル・フィリピノ・ミュージックのCDです。フィリピーナ・シンガーの唄のうまさに脱帽しました^^?
フィリピンといえばいろいろなイメージがあると思いますが、私がフィリピンにきて一番驚いたことは、とにかく歌がうまい。フィリピン人エンターテーナーというと日本ではネガティブなイメージもありますが、本場というか、こちらはとにかく街中に音楽があふれているイメージです。
店屋でも常にBGMがかかっていて店子のお姉さん、「歌っちゃうよ」、おにいさん、「踊っちゃうよ」って感じ。コンビニやファーストフードやスーパーマーケットでもFMラジオや店内放送(BGM)にあわせて、仕事をしながら鼻唄どころか、本当に歌っているし^^?
あまり偏見を与えるのはよくないと思いますが、フィリピン人と唄と踊りは切り離せないって感じです。
さて、このアルバムを買ったきっかけは街のヒットチャートで流れていた「Don't Cry out Loud」ではないかしら。フィリピン人にアーティスト名と曲名を教えてもらっていざCD屋へ。
CDショップには、ちゃんとOPM(オリジナル・フィリピノ・ミュージック)ってコーナーがあるのですね。つまりJ-POPと同じことか。
1. When You Find Your Voice, 2. From The Start, 3. Don't Cry out Loud, 4. Love won't Let Us Be, 5. Dreaming of You, 6. Here I am Again, 7. Give it All, 8. Love of My Love, 9. Stay in Love, 10. Kung Alam Mo Lang, 11. Solitaire, 12. You and Me (We wanted it All) with Christian Bautista, 13. Through the Rain
これぞラブソングというか王道な選曲なのですが、おもしろいのが洋楽のリバイバルとかのカバー曲も多いこと。3曲目の「Don't Cry out Loud」も元唄がどれほどはやったのか知りませんがアメリカの曲のリバイバル。13曲目の「Through the Rain」はいわずと知れた(しばやんは知らなかったけど)マライア・キャリーの名曲。
ところで、このレイシェル・アンさんは、「Search for a Star」というテレビの勝ち抜き歌合戦での優勝者。日本でもありましたよね。日本でも一昔前、アイドル歌謡というのがありましたが、フィリピンのすごいのは、容姿もともかく唄が本当にうまいこと。
ともあれ、このアルバムがきっかけで、アジアの歌姫と呼ばれるレジーン・ベラスケス(Regine Velasquz)や男性シンガー、バンドグループなどフィリピンのポップミュージック(OPM)の世界にしばやんは足を踏み入れることになったのでした^^?
おまけ:
フィリピーナが美人であることは結構有名ですよね。(実は地域によっていろいろ違うのですが)。スタイルとかファッションのセンスもいいし、ただし気候が日本と全然違うので単純な比較はできないのですが…。
昔から世界の国々というかその地域独特な音楽に関心をもってきたのですが、唄や踊りって実際、どこの社会でもあるので、その国なり地域なりを理解するのに絶好の糸口になります。庶民の一般芸能=大衆芸能が今でこそ、日本の学界の研究者でも研究対象としてなりたつようになってきましたが、実は普通の人にとっては、理屈ではなくて、それが一番、大切なことのような気がします。
http://homepage1.nifty.com/arukunakama/n00011.htm 世(界)は歌につれ、歌は世につれ 2000年5月30日
http://homepage1.nifty.com/arukunakama/n00012.htm ‘歌って踊れる’の意味とは 2000年8月3日
市井の生活、日常生活で、どこまで風俗や習慣も違う人と‘何か’を共有できるのか。そんな足元の実感世界を大切にしていきたいと思います^^?
http://homepage1.nifty.com/arukunakama/n00015.htm 半径三メートルの実感”(©妹尾河童)・・・自分の感性を信じること 2000年12 月28日
« マナツトの少女たち(プラス少年) | トップページ | ボラカイの海 しばやん@ビーチ »
「泣ける唄が聴きたい(Music etc.)」カテゴリの記事
- <古きよき日本の幻影?・・・恋するフォーチュンクッキー>(2013.11.06)
- 101回目のプロポーズの最終場面の謎を解く 20年目にしてわかった真実?(2013.09.20)
- The Beatles 『ABBEY ROAD』再び!(2013.08.11)
- メリディアン207 MK2 CDプレーヤーを買っちゃいました!(2013.06.30)
- 沢田研二 『ロイヤル・ストレート・フラッシュ』 ジュリーって誰?とは言わないで^^?(2011.10.02)
「halo halo life(in Philippine)」カテゴリの記事
- For your Smile しばやん@ギマラス島(2008.10.29)
- 6月末の帰任が決まりました^^?(2008.06.16)
- 気になるあいつ・・・今年のターシーくん&アジアの歌姫(2008.05.21)
- 地上の楽園!か? しばやん@トライノーマ(TRINOMA) inケソン市(2008.05.18)
- Winners never quit, Quitters never win!(2008.05.18)
「Original Philippino Music (OPM)」カテゴリの記事
- レイシェル・アンRachelle Ann 『ゴー(Go)』 (2008.02.26)
しばやん、Dont cry out loudは良い曲ですね。
投稿: purun | 2008年2月26日 (火) 21:30
フィリピンの人たちは、一般に音楽のセンスと言うか、リズム感が違いますよねえ。 クアラルンプールのホテルでも、ヤンゴンのホテルでも、バンドは決まってフィリピンでした。
ドミニカ共和国もメレンゲの国だけあって、みなさん本当に踊りが上手でした。 ディスコで年配のご夫婦が踊っていたり、サルサが掛かるとフロアがガラ~ンとしてしまったりしていたのを思い出します。 でも不思議なことに歌はあんまりうまくない人が多かったような気がするんです。 気のせいでしょうか…。
投稿: axbxcx | 2008年2月27日 (水) 23:21
purunさん こんにちは。
Don't Cry out Loudはいいですよね。実は、このアルバムには、Video-CD付の特別デラックスバージョンがあるのですが、そこにプロモーションビデオがついていて、その映像も印象的でした^^?
曲だけを聞き流すのと、歌詞を知って聴くのではずいぶん印象が違いますよね。実は、「Through the Rain」のマライア・キャリーの原曲が聴きたくなって、『Charmbreacelet』というアルバムを買ったのですが、それのオマケのVideo-CDのビデオクリップが非常に感動的でした。本当に、泣ける唄 でした^^?
投稿: しばやんです。 | 2008年2月27日 (水) 23:55
axbxcxさん、こんにちは^^?
フィリピン人のエンターテイナーとしての才能は、まったく驚くものがありますよね。私も初めての仕事の海外出張でいったドバイ(アラブ首長国連邦)のホテルのバンドもフィリピン人のグループでした。(1995年ごろ)
さて、民族と歌の関係については、開発民俗学的な仮説があります。また、近々、別途、紹介させていただきますね^^?(って単なる思いつきですが)
投稿: しばやんです。 | 2008年2月27日 (水) 23:58
>フィリピン人と唄と踊りは切り離せないって感じです。
うわ、全然知らなかったです。音楽の才能がある民族なのですか。となるとクラシック音楽なんかも幼児教育からの基礎があれば素晴らしい演奏家がいっぱい出てくるかも。
日本人は音感がガサツというか、音痴がデフォ(爆)の国だと思っていますが、それでも一部に凄い音楽家が居るのが不思議だったり。
投稿: pastel_piano | 2008年2月28日 (木) 22:06
しばやん、飛行機が遅れて乗り損ねたりで、ドバイには二度泊まった(泊まらされた?)ことがありますが、お店やホテルやラウンジの従業員の9割までがフィリピンの人という感じがしました。
話は変わりますが、リニアPCMレコーダーが気になって仕方ないこの頃です。 ようやくSONYのPCM-D50が出たと思ったら今度はオリンパスのLS-10、私みたいな世代には本当にスゴイ時代になったという感じです。
SONYのカセット・デンスケを買ったのは1977年だったか、78年だったか…。 1978年の夏に友人のナカミチのポータブルを使って録音したオクラホマでのU.K.(Jobson-Wetton-Holdsworth-Bruford)のライブは家宝です。
そう言えばヴィム・ヴェンダース監督の「リスボン物語」は音響技師が主人公でしたが、12月に観たイタリア映画「ミルコのひかり」は実在の盲目の音響技師の半生を描いたよい映画でした。 今日は「君のためなら千回でも(The Kite Runner)」を観て来ましたが、うーん、ちょっと作り過ぎでしょうか…。 欧米による欧米のための映画という感じがしました。 これから原作を読んでみようと思います。
投稿: axbxcx | 2008年2月29日 (金) 18:32