ケニーG(KENNY G) 『ブレスレス(BREATHLESS)』
格好いいサックスの泣ける‘唄’が聴きたい人に^^?
『ブレスレス(BREATHLESS)』
ARISTA/BMG 07822-18646-2
1992年発売
お薦め度: ★★★★☆
泣ける度: ★★★★☆
アルバムとしての完成度:
★★★☆☆
一口コメント:
しばやんがジャズを語るときっとえーという声が聞こえそうですが、正直いいまして、まだジャズは初心者です^^?でも、そもそも「ケニーG」って、ジャズなのって気がしませんか? ニューウェーブというかAOM(Adult Oriented Music)とかフュージョンっていえるのかも知れない。ちょっと、わたしもよくわかりません。
ところで、ケニーGの名前を聞いたのは確か2000数年のことで、間違いなく2004年4月にフィリピンに赴任する前の日本で、歌って踊れるコンサルタントの仲間(他社の大先輩)がアルトサックス吹くねんという話で、ケニーGの話題となったのですが、結局、ケニーGの曲を聴いたのは、2006年3月のことでした。
マニラのモールにあったスピーカーで有名なボーズ(BOSE)のショールームで、ノイズキャンセルヘッドホンの試聴盤として置いてあったのが、このアルバムでした。一曲目のイントロがかっこいいじゃん、ということでCDの名前を聞いたら、ケニーGだったという次第。
いくらいいよいいよと聞いていても、自分がまったく聞いたことのないアーティストのアルバムをいきなり買うというのはかなり勇気がいることですよね。彼がよいという話は前から聞いていましたので、このアルバムのCDを数曲試聴させてもらって、まよわずこのアルバムを購入しました^^?
1. The Joy of Life, 2. Forever in Love, 3. In The Rain, 4. Sentimental, 5. By The Time This Night Is Over (with Peabo Bryson), 6. End of The Night, 7. Alone, 8. Morning, 9. Even If My Heart Would Break (with Aaron Neville), 10. G-Bop, 11. Sister Rose, 12. A Year Ago, 13. Homeland, 14. Jasmine Flower (not on the U.S. Album), 15. The Wedding Song
でも、まあ最初の曲(The Joy Of Life)のつかみの箇所からかっこいいですよね。このアルバムは比較的、ケニーG作曲の曲が多く、ソプラノ、アルト、テナーサックスと吹き分けていますが、どの曲も、一言でいえば唄心があります。
ジャズ界には、ウィントン・マルサリス(トランペット)やキースジャレント(ピアノ)など、ジャズに留まらずクラシック界やポップス界にまたがって活躍する人も多いのですが、ケニーGも、スタンダードナンバーからポップスまで幅広い音楽レパートリーのアルバムを発表しているようです。
そういえば、チェリストの若き?巨匠のヨーヨーマも、クラシックの枠を超えて活躍していますし、日本の若いクラシックや邦楽界のミュージシャンも、そのもともとの出自の分野に関わらず活動の幅を広げていますので、今は、あまりジャンルをうるさくいう時代ではないのかもしれませんね。
たとえば、雅楽師の東儀秀樹さんとか津軽三味線の吉田兄弟とか。・・・でも彼らは自分の楽器を持って違うジャンルに挑戦しているので、同じ楽器でジャンルを越えているわけではないか。
まあ、ヴァイオリニストの葉加瀬太郎さんは、前者と同じカテゴリーでがんばっている方ということでいいですかね。ところで、最初、‘はかせ’と読むとは夢にも思いませんでした。でももともと、クライズラー・アンド・カンパニー(KRYZLER & KLMPANY)をやっていた人ですよね。クライズラーは知っていましたが^^?
ともあれ、そのジャンルや楽器としての伝統を大切にしつつも、自分の詩や唄を作り出そうとする、自分の‘言葉’をもとうとする人たちを私は尊敬します。
このトピックでは、歌心のあるアーティストをジャンルにこだわらず、広く紹介していきたいと思います。
ではでは^^?
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