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2008年5月24日 (土)

佐野元春 『SOMEDAY(サムデイ)』

マイケル・ブーブレに引き続き、日本が誇るダンディなシティ・ボーイであり、ニューミュージックの旗手、和製のシンガー・ソングライターのはしりである彼を紹介しましょう^^?

08052300 佐野元春 

『SOMEDAY(サムデイ)』

Epic/Sony Music ESCB1322

1982年発売

お薦め度: ★★★★☆

泣ける度: ★★★★☆

アルバムとしての完成度:

★★★★☆

一口コメント:

1970年末期に「ガラスのジェネレーション」で「くだらない大人にはなりなくたい」とシャウトした佐野元春の大ブレーク曲「SOMEDAY」をフューチャーした初期の傑作アルバムの一つ。

今となっては大御所の若さあふれるコンセプトアルバム。でも、1982年って自分にとってはリアルタイムなのですが、もう26年も前だと思うとすごいショック。

でも鮮度あふれる元春サウンドは、今でもそのみずみずしさを失っていません^^?

08052302_2

収録曲:

A面:

1.Sugertime2Happy Man3DOWN TOWN BOY4.二人のバースデイ(Birthday Song)、5.麗しのドンナ・アンナ(Believe in You)、6SOMEDAY

B面:

7I'm in blue8.真夜中に清めて(MIDNIGHT TRIPPER)9Vanity Factory10Rock & Roll Night11.サンチャイルドは僕の友達(Sunchild

CDでは当然、A面とB面の区別はないのですが、私はレコード時代のアルバムはわかる範囲でA面とB面を分けて書くようにしています。

今では、カラオケでも「SOMEDAY」くらいしかかからないので、アルバムを聴くという行為は若い人においてはかなり減ってきていると思うのですが、このような上質なポップスの名盤は、ぜひアルバムで味わってほしいです^^?

佐野元春って、実は結構、苦労人でインテリ(立教大学社会学部)でもありますが、すぐに彼がシンガーとしてデビューできたわけではありません。実は、このアルバムのライナーノーツの<オリジナル佐野元春バイオグラフィー>に詳しいですが、1977年に一旦、佐藤奈々子とコンビを組んで、デビューするも商業的には成功せず1978年に活動を停止、広告代理店に入社して、コピーライターやラジオ番組のディレクターもしながら音楽活動を続けました。

「元春レイディオショー」などのディスクジョッキー活動も、思えば同時代の想い出です。

このアルバムの説明に戻りますと、3.「DOWN TOWN BOY」から、4.「二人のバースデイ」、5.「麗しのドンナ・アンナ」にいたる、つまりA面のトリである名曲 6.「SOMEDAY」にいたる盛り上げ方が非常に素晴らしい。

もうこれしか考えられないというような配曲と、そのドラマのような情景の歌い上げが素晴らしいですね。

さて、一転、B面では、‘ジュリー’こと沢田研二がヒットさせた7.「I'm in blue」。セルフカバーですが、この曲や8.「真夜中に清めて」などは、当時の和製ポップの概念を変えたというか、ニューミュージックの初期にしてある意味完成された‘言葉とメロディー’を日本の若者に提示しました。

今でこそ、当たり前の曲調ですが、当時としてはチョーすごくカッコいい曲でしたね。

そして、B面の圧巻は、10.「Rock & Roll」と11.「サンチャイルドは僕の友達(Sunchild)」でしょう。8分41秒にもなる大曲「Rock & Roll」は、当時のアメリカのウエストコーストサウンドで、「音の魔術師」とか「ウォール(壁)・オブ・ミュージック」といわれたロック・オペラを仕掛けた音楽プロジューサーのフィル・スペクター氏を意識してつくったといわれています。

そして、最後の曲は、ザ・ビートルズの『アビー・ロード』のB面のメドレーの最後におかれた「Her Majesty」に対置されるのでしょうね。(ちょっとほめすぎか^^?)

でも、A面、B面、それぞれ聴きどころと盛り上げのある佐野元春の初期の傑作アルバム、タイトル曲だけを聴くのはもったいなさ過ぎます。

ぜひアルバムを楽しんでください。

ではでは^^?

P.S.

蛇足ですが、「Rock & Roll」を初めて聴いたとき、正直ぶっ飛びました。日本語の世界でここまでやってしまうかと。

たぶん匹敵するのは、ジ・アルフィーの『ルネサンス』というアルバムのB面の「鋼鉄の巨人」につながるメドレー。今、手元にCDがないので、詳しく紹介できないのが残念です。

ジ・アルフィーもJ-POPsのビッグネームで大御所ですよね。ちかぢか改めて紹介したいと思います。

ではでは^^?

P.S.

ようやく書きました^^? 

ジ・アルフィー(The ALFEE) 『ザ・ルネッサンス(THE RENAISSANCE)』 2008年12月13日

http://arukunakama.cocolog-nifty.com/life_i_love_you/2008/12/the-alfeethe-re.html

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