TMネットワーク(TM Network) 『セルフ・コントロール(Self Control)』
今でも評価の高い1980年代最強のJ-POPsのユニットのひとつ「TM ネットワーク」の一押しアルバムを紹介します^^?
『セルフ・コントロール(Self Control)』
EPIC SONY 1987年2月発売
お薦め度: ★★★★☆
泣ける度: ★★★★☆
アルバムとしての完成度:
★★★★☆
一口コメント:
1980年代後半のJ-POPシーンを席巻したのが、小室哲哉、宇都宮隆、木根尚登のスーパー・ユニットTM Network。1983年に活動を開始。残念ながら1989年には一旦解散し、1990年にTMNとしてリニューアルしましたが1994年に解散しています。その後、小室哲也はソロ、コンポーザーとしてプロデューサーとして‘小室サウンド’ブランドとして1990年代の日本の音楽シーン(J-POPに限らず)を強力にリードしたことは、みなさん、周知のとおりです。メンバーも、それぞれソロとして活躍していますよね。その後、1997年よりTM Networkとして再結成しています。(Wikipediaによる。)
http://ja.wikipedia.org/wiki/TM_NETWORK
TM Networkは、1980年代の後半にその斬新な音楽性とビジュアルと、今でいうメディアミックス戦略で売り出したユニットで、とにかくそれまでのフォークやジャパニーズ・ロックやニューミュージックの概念を打ち破り、J-POPの可能性を大きく広げました。
TM Networkのアルバムはどれも評価が高いのですが、あえて一枚ということでは、彼らの4枚目のアルバムである、この『セルフ・コントロール』、特に、そのB面にとどめを刺します^^?
A面: 1.Bang The Gong(Fanks Bong The Gong のテーマ)、2.Maria Club(百億の夜とクレオパトラの孤独)、3.Don't Let Me Cry(一千一秒物語)、4.Self Control(方舟に曳かれて)、5.All-Right All-Right(No Tears No Blood)
B面: 6.Fighting(君のファイティング)、7.Time Passed Me By(夜の芝生)、8.Spanish Blue(遥か君を離れて)、9.Fool On The Planet(青く揺れる惑星に立って)、10.Here, There & Everywhere(冬の神話)
たしかしばやんが、高校2年生の冬(3学期)のことだったと思いますが、放送部の後輩が昼の放送にテープを持ってきて校内放送で流したのを聞いて、彼にダビングしてもらった記録があります。
「セルフ・コントロール」はたしかシングルカットもされていて、まあヒット曲だったわけですが、私が感心したのは、B面の「ファイティング」から始まる一連のメドレー?でした。この一年後に、TM Networkは『キャロル』というメディアミックス(小説やアニメとも連携)のアルバムを発表するわけですが、この『セルフ・コントロール』自体も、コンセプト・アルバムで、その楽曲世界は通をもうならせるものがあったと思います^^?
特に、7曲目の「Time Passed Me By」とか9曲目「Fool On The Planet」とか10曲目「Here, There & Everywhere」なんて、もう涙ものです。ただし作詞家の小室みつ子氏の詩的世界の影響がかなり大きいともいえましょう。
「Fool On The Planet(青く揺れる惑星に立って)」
作詞 小室みつ子/作曲 木根尚登/編曲 小室哲哉
星の降る小高い丘まで /今すぐに君を連れて行く
窓越しじゃ物足りないから / できるだけ夜空の近くへ
つかみたい夢がある / じっとしてられない / 訳もなくただ 追いかけたいのさ
You might think just a dream / 地球という名の青く揺れる惑星に立って
Make a wish, make it true / 光を捜そう
Like a fool,they said / あきらめたくない forever
ただのdreamer 人は言うけれど / この地上にあふれる全ては
僕に似た昔の誰かが / 夢見てはかなえてきたもの
中略
You might think just a dream / 時が巡ってもきっと人は惑星に立って
Make a wish, make it true / 想いを描くよ
Like a fool,they said / 捜し続けてく forever
後略」
なんかとても不思議な歌詞の世界で、なんていうのだろう、宇宙と地球とそこに住む人間をテーマにしたアルバムというか、とてつもなく、広く深い日本語の‘唄’の世界を感じたものでした。音楽には、こんな可能性があるのだと、まったく脱帽。
上記の曲に、高校生の多感な時期に出会えたことを非常に幸せに思います。
しばやんの‘人生の応援歌’のひとつです^^?
あと、やっぱり最後の曲も泣ける唄としてはずせない。
「Here, There & Everywhere (冬の神話)」
作詞・作曲・編曲 小室哲哉
遠い空を見つめていた / 君と出会った日をたどって
時がたつのも忘れ / いつのまにか星が降りしきる
オリオンは最初で最後の / 運命の日をむかえる
草原で女神と出会い / アルテミス 彼女の名前を知った
ああ君と話していた夜がなつかしい / 僕がほんの少しだけ夜空に近かった
教えてくれた物語 / とても不幸な結末だった
覚えた冬の星座は / 春になったらすべて変わるだろう
I'm crying and I know I've got found love / I'm crying and I know I've got found love
とても不思議だった君と見た冬の空は / 僕達をパノラマに包んでいた
中略
どこにいても気持ちはそばにいるよ / アルテミスが放つ矢の行方を君は
今どこで見るのか / Here, there, everywhere 」
泣ける唄(失恋系?)の中でも屈指の名曲だと思います。
ではでは^^?
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