地上の楽園!か? しばやん@トライノーマ(TRINOMA) inケソン市
とにかくみてやってください^^?
撮影日: 2008年3月4日
Dimarge Xg
広角側: 35mm換算 38mm
F2.8~3.6
これは、フィリピンのマニラ首都圏のケソン市にあるトライノーマ(TRINOMA)というアヤラ財閥系のモールの写真です。
昨年12月に開店したばかりのモール(実はまだ全てのテナントが入っていない)の屋上階(4F)のスナップですが、もう東京かおまけの大都会ぶりです。
でも想像できますか。わずかここから50mはなれた路上でストリート・チルドレンが雑貨を売っていたり、すぐ隣接地にスコッターとはいわないけれでも貧しい人たちが住む一角があるということを。またこの近辺には路上で寝起きしている人たちもたくさんいます。
フィリピンとか途上国とかいうとすぐに‘貧しい’と言う言葉が返ってきそうですが、実はマニラなど首都みたいな大都市は、はるかに発達しているし、日本の都会と全く変わりません。
問題は、貧富の格差が大きすぎること、同じ都市というか街の中でも貧困と金持ちが同居というか近接しているということなのです。
このようなメガモールを歩いていると、とても自分が途上国にいるとは思えません。
しかしながら、このようなモールに入れるのは中流以上のこぎれいな服をきた人のみで、間違ってもぼろぼろの服を着た貧しい人は決して入ることができません。(入れてもらえない)それぞれの階層にあったマーケットや店舗があるといえばあるのですが・・・。
これらの高級モールでは、世界中のブランド物を買うことができます。一応というかパチモノではなくて、本当のブランドがショップを出しています。
その価格は日本とそれほど変わりません。つまり、そんな高級なブランド品を購入できる階層の人もフィリピンにはいるということです。でもほとんどの庶民にとってみれば、それは絵に描いたもちというか、まさにウインドーショッピングで、そんな月給や年収の何倍もするようなものを購入することは夢のまた夢です。たとえば上の写真にあるようなレストランで食事をすると、最低でも1000ペソはするでしょう。(日本円で2,500円)。それは、たとえば首都圏の公定の最低賃金が一日400ペソ弱であるとすれば、一食だけで、ほぼ三日分です。ストリートの人たちの一日の売り上げは間違いなく200ペソもいかないでしょう。
このような景色をみると、思わず、ミスターチルドレンの「CROSS ROAD」という曲にある「マテリアルワールド」という言葉を思い出します。
「マテリアルワールド」に囲まれてそれを当たり前だと思っているわたしたち。
みえてはいるのですが、決して届かない世界。
こんな‘持つもの’?だけが恵まれている世界でよいのか。
逆に、お金さえあれば、人は幸せになのだろうか。
途上国の残酷の一つは、「みえても届かない」ということにあると思います。
グローバリゼーションやマスコミ特にテレビネットワークの発達は、世界中に膨大な情報を撒き散らしました。醜悪美すべてのもろもろを。
私は、途上国をどうこうするよりも、先進国の人たちのほうが生き方を考えなければならないと思います。そして、もう画一的な「幸せ」や「豊かさ」のイメージをばら撒くな。
アメリカの「ハリウッド映画」資本が一貫して行ってきたことですが西欧的な「豊かさ」だけが‘世界’に住む人(その大多数)の「豊かさ」や「幸せ」ではありません。
もっと多様な‘ありのまま’の世界を受け入れる。それを知るという努力、これはどこに住んでいても、どんなときでもできることだと思います。
ちょっと意識を傾けるだけでよいのですから。
‘世界’は‘映像’や‘本’の中にあるのではありません。
清濁併せ呑むというか、自分の眼前の‘事実’をそのまま受け入れる。
そんなところから、‘自分’と‘世界’が変わって見えてくるのではないのでしょうか。
ではでは^^?
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