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2008年12月24日 (水)

オーディオ・ベーシック vol.48 『小型スピーカーで大いに楽しむ』

ということで、久しぶりにオーディオの記事を書きます。

実は、ぱすてるさんの◆♪◆箱庭的ピュアオーディオシステムの薦めAUDIO STYLE◆♪◆ (http://www.audiostyle.net/)からこのブログにいらっしゃる方が結構多くいらっしゃいますので、「泣ける唄が聴きたい!」と「20年たっても現役(とりあえず10年OK) (Audio, hard)」の記事については、あまり間隔をあけずにアップしようと思っています。

さて、今回は、スピーカー論を一席^^?

08122400 共同通信社

オーディオ・ベーシック 2008 AUTUMN

vol. 48 『小型スピーカーで大いに楽しむ」

2008年10月発行

お薦め度: ★★★★☆

一口コメント:

本当に久しぶりに日本でオーディオ雑誌を購入しました。

手元にある(かろうじて残っている)オーディオ雑誌でこの仲間のものは、「FM(FAN)別冊 オーディオ・ベーシック 1997 WINTER Vol. 6」 1996年12月ということで、なんと実に12年前のものでした。

そもそもオーディオにはまったのは大学生の頃でしたが、確かに社会人になってお金をためてそれなりのセットを組んでしまってからは、新たにほしいものもなかったしなあと、それなりに納得ではありますが、それにしても時の経つのは早いものですね。

前回お話したシステムの機器(オーラVA100-EVII、プロアック・タブレット、今は故障してしまったSONY CDP5000Xなど)は買った時期が違うものの、それぞれ10年以上使っているということですから。

http://arukunakama.cocolog-nifty.com/life_i_love_you/2008/11/musicaint100-bl.html

閑話休題。

さて、今回そもそも当初は、私のスピーカーのプロアックのタブレット50を特集しようと考えていましたが、この雑誌をみて考えを変えました。

とりあえず勝手に、しばやんのお薦めのスピーカーをこの雑誌に沿って紹介してみましょうという企画です。

<総評>

いきなり結論ですが、あまりに10年前、20年前と比べて進歩がないというか定番メーカーというか定番モデルが確実に生き残っているというのが率直な感想です。

高価なハイエンドモデルはおいておいて、バジェット(低価格)でお買い得なスピーカーをといえば往年の定番メーカーのものしか音が想像できないというか安心してお薦めできません。ということで、ランキングは抜きにしばやんが聴いたことがあるいいなあと思うスピーカーを若干説明も加えて紹介します。

・ ダリ Menuet II  126,000円(ペア)

 ◆10cmコーン・ウーファー、19mmソフトドーム・トゥイーター ◆156W×257H×185Dmm、4kg

もう10年以上も前からあるデンマークの超小型ブックエンドスピーカー。ソフトドームツイーターと10cmのミッドレンジの2ウェイスピーカー。派手さはありませんがオールラウンドな品位のある再生音が楽しめます。

・ モニターオーディオ Bronze BR2 50,400円(ペア) 

  ◆16.5cmMMP2・ウーファー、25mmゴールドドーム・C・CAM・トゥイーター ◆186W×350H×250Dmm、5.8kg

イギリスのメーカー。10年ほど前に、ゴールドシリーズとか、リファレンスシリーズが日本で大ヒットしました。このブロンズシリーズは廉価なAV用のスピーカーという位置づけですが正統にまじめにつくってあり、この価格でのこの音色、スケール感は他を寄せ付けません。圧倒的なコストパフォーマンスモデルです。(マニラで試聴しましたがかなりいい感じでした。)

もう少し具体的にあげられるかと思いましたが、定番メーカーでも新しいモデルで私自身が試聴していないので詳しくコメントできなくて残念。ただメーカーと印象くらいは触れておきましょう。

クォード 12L2: もともとクォードは(真空管)アンプに加えて、クラシック用の平板リボン型スピーカーが有名でした。今はその平板スピーカーのラインアップは絶えてないようですがイギリスのメーカーなので端正な音だろうと思います。ぱすてるさんも11Lを取り上げていますので、説明はそちらに譲ります。ただしばやん的には、値段的にどうかなという気はします。

ALRジョーダン Classic2、Entry Si : 2つのモデルがエントリーされています。前者が157,500円、後者が60,900円。前者の音は聴いた事はありませんが、後者はお買い得なまじめなモデルだと思います。まあ価格相応という感じがしないでもありませんが、6万円でこの音なら十分満足がいくでしょう。

ちょっと書きかけて思いましたが、私が気になるのは価格とその実力というバランスの問題でしょうか。つまり、スピーカーはペア10万円以下のエントリークラス(実は5~6万円)にバジェットなお買い得品が多く、ペア15万円からそれ以上になると、もうその選択は趣味の世界に入ってきてしまうと思います。

ディナオウディオ Focus 140(ペア 262,500円)、ウィーンアコースティック S-1G(ペア 196,350円)、KEF XQ20(ペア 210,000円)、ソナス・ファベール Minima Vintage (ペア 472,500円)、JBL4307(ペア 159,600円)、ATC SCM11(ペア 210,000円)、PMC DB1i (ペア 243,600円)、スペンドール SP3/1R (ペア 270,900円)、B&W 805S (ペア 346,500円)、ウエストレイクオーディオ Lc4.75F (ペア 369,600円)、ハーベス MONITOR 30 (ペア 420,000円)など、ここで特集されているどのメーカーをとっても伝統のある専業のスピーカーメーカーで、それぞれ素晴らしい定番モデルばかりだと思います。

ただオーディオ初心者にとっては、その真価というか価格に納得できるかといえば、かなり難しいといわざるを得ません。つまり、これらの高級なスピーカーは、アンプやCDプレーヤーにそれなりのものを使わない限り、その真価を発揮することが難しいのです。オーディオ店の試聴室では、それなりどころか、場合によっては‘とんでもなくよい’アンプやCDプレーヤーで、スピーカーを試聴させてくれます。

でもそれだけで満足しないで、実際に自分のアンプで、このスピーカーが具体的にどのように鳴るのかを考えてみるというか、実際に持ち込んで聴いてみる必要があると思います。以前から何度も言っていますが、オーディオは必ず試聴が必要です。納得できるだけ聴き込んで、その価格と価値に納得した上で、財布の紐を緩めるようにしてください。

繰り返しになりますが、決して、見栄や格好だけでオーディオ機器を選ばないように。高い値段のモノが一番、素晴らしいとは限らない世界ですから。

私の結論としては、初心者の方は、この雑誌の「PART2 ハイC/Pモデル23機種一気聴き 小林貢/篠田寛一」に紹介されているペア10万以下のモデルをじっくり聴きこんでお気に入りの1台を見つけられることをお薦めします。いきなり背伸びして豪華なモデルに手を出すより、バジェットコンポを聴き倒す。それが一番のオーディオ上達?の近道ではないかと思います。

結果として、しばやんのこのクラスでのお薦めは前掲のダリ・メヌエットIIとモニターオーディオのブロンズBR2ということになります。いずれもオールマイティーにどんな音楽ソースでも楽しく歌ってくれると太鼓判を押します。

P.S.

思えば小林貢さんも篠田寛一さんもオーディオ評論家の常連というか、昔からお世話になりました。特に小林さんのオーディオ評論には共感できる点も多かった好きな論者です。というか、やはり彼らに教えていたいただいたということでしょうかね。

ではでは^^?

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コメント

はじめまして おっしゃる通りのコース(箱ピュア)経由で読み逃げしてます(^^ゞ
あちらは更新がストップしたままで 気を長く持って待て居る状態です。
昔のオーディオブーム?の頃の熟年層が 再びオーディオに
帰ってくるときは いきなり20万、30万の価格帯になっちゃうのでしょうかねえ?
個人の懐具合などにより 個別に違ってくるのでしょうが
プアな私は ちまちま揃えて行くしかありません。
それよりも 音楽を聴いていると家族に”あいつは遊んでいる”っと評価!
これが 辛いマスオさん状態(TT^TTT)
・・・すいません愚痴りました
今年も あと少し よい年末と素晴らしい年明けをお迎えくさいませ。
ps また 読み逃げさせてもらいますね

グレアムペンギン♂さん 初めまして

書き込みありがとうございます^^?

昔のオーディオブーム、たぶん80年代から90年代にかけてのムーブメントをさしていると思いますが、本当に懐かしいです。

重厚長大というか馬鹿でかいモデルがアンプでもスピーカーでも一世を風靡しました。まさにバブルがはじける前の幸せな時代で、各メーカーともすごい開発競争で新製品は半年おきにでるわ、今思うとめちゃくちゃハイ・コストパフォーマンスの素晴らしい(いろいろな意味で)機器がいっぱいありましたねえ。

あの頃の青年というか熟年層がシルバーになるにあたってのオーディオ回帰、きっとあるというか実際にもう始まっているのかも知れませんね。

となると、今の市場は非常に彼らにとっては物足りないものでしょう。たぶん二つの意味で。

1.日本のオーディオ専業メーカーがほとんど姿を消してしまったこと。過去の栄光というかもう目も当てられません。

2.海外製の超高級な馬鹿でかいモデルしか市場に残っていないし、それはとてつもなく高価で、やはり現役を退いたらそれほどの大出費は難しいでしょう。

ということで、ちょっと大人なアダルトなセットコンポがはやるのではないかと私はにらんでいます。

具体的には、デノンのCXシリーズ、ラックスマンのネオ・クラシコシリーズ、オーラノートとかがあげられるでしょうか。

さいわい日本に帰国していろいろオーディオ店めぐりをする時間も取れましたので、これらの機器については改めてご紹介することとしましょう。

これからもよろしくお願いいたします。

ではでは^^?

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