THE BEATLES(ザ・ビートルズ) 『ABBEY ROAD(アビイ・ロード)』 リマスター盤
ついに買っちゃいました! ビートルズ・リマスター盤。
前回のブログに書きましたが、結局、清水の舞台を飛び下りるつもりでえいやと、『MONO BOX(モノボックス)』、『ペッパーズ』、『アビイ・ロード』、『レット・イット・ビー』を販売日の前日の9月8日に駆け込みで予約。今日の夜、仕事が終わってから買って帰りました。
解禁?2日目の今日でも、なんと今回私が購入した店舗では初回限定盤が、まだディスプレーされて売られていました。さすがに『アビー・ロード』と『レット・イット・ビー』だけは、私がついた時点で既に完売。この店には各2枚づつかが入荷したそうですが、今日の時点で売れていたのは、『プリーズ・プリーズ・ミー』と『リボルバー』、『ペッパーズ』が1枚づつ売れていて、しばやん帰宅時には、『ペッパーズ』の残り1枚が売れていました。
ところでこの一枚売りの初盤もすごくかっこよかったです。『MONO BOX』を買ったというのに、もうステレオ盤にも食指が。さすがに『ザ・ビートルズ・BOX』にまで手を出す余裕は全然ないし、全部のアルバムをほしいとは思わないけど、なにか初期の数枚はバラで買ってみたいなと思いました。
たぶん明日の夜には、ほとんどの初盤が売り切れているのだろうなと思いつつ、非常に名残惜しく店を後にしたのでした。
ちょっと前書きが長くなりましたが、今日の収穫の中から、まずこの一枚。『アビイ・ロード』を早速聴きながら書いています。
THE BEATLES(ザ・ビートルズ) 『ABBEY ROAD(アビイ・ロード)』 リマスター盤
TCCP-71013 EMIミュージック・ジャパン 2009年9月9日 初回限定盤
お薦め度: ★★★★★
泣ける度: ★★★★★
アルバムとしての完成度:
★★★★★
もう内容については、いわずもがなです。
早速、リマスター盤のインプレッションを^^?
まず最初の出だしの音を聞いて思ったのは、「非常にまろやかで全然刺激的でない」ということ。もともとのオリジナルのLPもステレオでリリースされていますので、たとえリミスターといっても大きく変わるわけがない。(初期のアルバムはモノとステレオがありました。)
1987年にビートルズのCD化がスタートされてから、自分自身の初めてのCDとして購入したのが、この『アビー・ロード』、このCDのリリースは1988年10月18日になりますが、ずっとそれ以来、20年間以上(もうそんなにもなるとは)愛聴してきたしばやんがいうのだから間違いがない。(※)
というか、たぶんこのアルバムにリミックスによる大きな変化というか劇的な効果を期待するのは無駄です。
音がくっきりしたとかクリアになったというよりも、角がとれて丸くなったというか本来のアナログレコードのようなまろやかさがでたと感じました。
これは音がゆるくなったわけではありません。個々の音がクリアでありながらも音楽として溶け合っているというか自然な感じのメリハリがでているというか。CDっぽいとがったところや無理がなくなったとでもいうことができましょう。
なにか繰り返しになってしまいましたが、自然に素直にビートルズの世界に浸れる、そんなことを感じました。
とりあえず、今日のレヴィーはここまで^^?
実は『レット・イット・ビー』を聴き出してしまっていますが・・・。
※ちなみに、この初回のCDリリース盤にはビートルズのレコードデビュー25周年という帯がついていました。つまりレコードデビュー25周年を記念して1987年のCD化プロジェクトが企画されたということですね。
昨日買った本(THE DIG「ザ・ビートルズCDエディッション」 2009年9月22日 シンコー・ミュージック・エンタテイメント)によると『サージェント・ペパーズ・ロンリーハートクラブバンド』のLPの発売日の1967年6月1日の20年後の1987年6月1日にあわせて『ペパーズ』のCDが発売されるようにCD化が進められたとありますが、それだけではなく、レコードデビュー25周年というのがそもそもの企画の始まりだったのでしょう。きっと。ふとCDの帯をみて思いました。
P.S.
あとこれだけは言っておきたい。
おまけ その1.
1988年にCD化されたときに、まっさきに非常に不満足に思ったのはオリジナルのレコードジャケットがCDケースゆえに再現されなかったことでした。
実は、『アビイ・ロード』は、どうしてもCDでほしくて、わざわざLPは買わなかった(買えなかった)のですが、最初のCDでは、背面の上半分が黒塗りで、まったく感じが違います。
ご参考までに、おまけとして下につけておきましょう。
1988年盤(正確には1987年盤というのでしょうが)のジャケットの背面。
並べて較べてみると、これはさすがにひどいと思うでしょう。
なんという中途半端なカッティング(切り抜き)なんだと。
おまけ その2.
これもたまたま気がついてしまったのですが、リマスター盤の日本語の解説と歌詞カードについて。まあ、英語の解説記事を訳した部分と、ザ・ビートルズ・クラブ監修の解説はよいとしても(今回、あらたにか書き直される意味は十分ある)、奥田祐士氏の対訳は、ちょっと解せないというか前のCDの対訳と比べて少し違和感を感じました。
最初のCDの山本安見氏の対訳のほうが、正しいニュアンスというか荒削りな感じが伝わってくると思います。山本氏のほうが、リフレイン(繰り返し)の部分の訳し方もうまいし、言葉の選び方に必然性というかこだわりが感じられますが、奥田氏の訳は、ちょっときれい過ぎて、また訳が単調すぎて、元の英語のニュアンスが伝わってこないのではないか。スラングのちょっと間抜けな正しい(誤)訳があるような気がするし、babyとか簡単そうな単語の日本語の選び方が少し違うような気がします。好みかもしれないけど、以前のCDが廃盤になった以上、この奥田氏の和訳が引用されたり参照されると思うと、ちょっと違うのではないかと思います。自分的には、山本氏の訳のほうがいいなあと思います。
あと、最後のトラック「ハー・マジュスティ」はLP盤ではタイトルとしてクレジットされていないゆえに、山本安見氏の対訳では英語も和訳もついていません。たぶん。(LP盤をもっていないので、その時の対訳が誰なのかわからないので、想像になりますが)
それに英語と和訳を付けるのも正しいことだろうけれども、もとのLPの精神とは違うような気がします。そもそも英語版には歌詞カードはついていたのかしらん?という疑問も残ります。そういえば『LET IT BE』のイギリス版には歌詞カードがついていないし、基本的に歌詞カードがついていないのではないかと思います。ちょっと研究の余地がありますね。
ともあれ、英詩や対訳はそれなりに日本人にとって重要な情報ですので、もう少しこだわりがほしいなあと思いました。
その3 ついでに
A面とB面の切れ目がわからないCDならではの連続番号をつけるのは、このようなオリジナル復刻版では、なんとかしてほしい。このことについてはかなり以前にも言及していますので、リンクを貼っておきます。
アルバムを楽しむ(その2)ビートルズ 2007年3月26日 (月)
http://arukunakama.cocolog-nifty.com/life_i_love_you/2007/03/post_d9ad.html
ではでは^^?
↑ついでにクイックお願いします^^?
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