小田和正　『自己ベスト２』　いまさらなのですが＾＾？: Life, I love you!

本当に、今さらなのですが、２０１１年６月２５日に購入しました。どんとはれの「ダイジョウブ」が聴きたかったのがメインなのですが、さすがにベストだけあってタイアップ曲も多くて、あっこれ聞いたことあるというのが多くて、それだけでも得した気分です。

小田和正　『自己ベスト2』

BMG JAPAN　2007年11月28日

FHCL-2024　初回パッケージ

泣ける度：　★★★★☆

アルバムとしての完成度：　★★★★☆

お薦め度：　★★★★☆

ちょっと辛目の採点ですが、中身からいったら全て万点でいいくらい。特に、小田さんやオフコース初心者には、とっつきやすいベストものだと思います。

小田さんやオフコースはそれほど入れ込んだわけではありませんが、アラフォー世代としては、「さよなら」のバカ売れ、ジョンレノン暗殺の時の「I Love You」や「NEXT」のテーマなど、中学、高校とそれなりに付き合ってきたような気もします。

「生まれ来る子供たちのために」などオフコース時代の曲も数曲入っています。この曲は２０００年以降にもリバイバルの波が何度かあったようですが、やっぱり「オフコース」と「小田和正」は分けたほうがいいんじゃないのかなと思います。でも、オフコースの後期の曲はあまり知らなかったので、それをおさらい？できて良かった＾＾？（「たそがれ」、「君住む街へ」など）

ともあれ、２００７年に還暦を迎えた小田和正の‘今’の曲という意味で、何がオフコース時代から変わったのか、また変わらなかったのか、そんなことを考えさせられました。

ところで、ＦＭ　ＴＯＫＹＯ出版の地球音楽ライブラリーに「小田和正」１９９７年というのがあるのですが、その解説を読んでみてちょっとびっくり。

「君住む街へ」の楽曲解説に下記の文章がありました。

「死にたいくらいの辛い目に遭遇して、自ら生命を絶とうとする孤独な魂に対する勇気を歌った作品。」（ｐ９３）

誰のキャッチや？という感じですが、そんな背景（筆者の推測？）はともかく小田さんのソングライターとしての成熟と歌詞のセンスにはとにかく脱帽します。

最後に、「ダイジョウブ」の一節をご紹介。たしか連続テレビ小説では２番は流れかなったと思いますが、こちらのブリッジの箇所。

「人生は　こうして　続いてゆくんだろう
間違っても　何度　つまずいても
でも　小さな　その物語に
答えは　ひとつじゃないんだ

（サビ）

その笑顔は　どんな哀しみにも
決して　負けたりしないから
君の　大切な人にも　風に乗って　きっと　届いてる」

･･･

「でも　小さな　その物語に／答えはひとつじゃないんだ」というフレーズをタイプしていたら、ふと目頭が熱くなりました。

‘小さな’という、そのセンス。俗に言う、「グローバルイシュー（地球規模の問題）」ではない、本当に些細な、赤の他人には全くどうでもいいような‘小さな'物語の中で、いかに多くの人が心を悩ませ、傷つき、また人を傷つけているかを思うと、あまりに重たい‘小さな’もの。

「答えはひとつじゃない」、「間違っても　何度　つまずいても」いいんだ。できれば、避けたいことだけど＾＾？

今でいう、坂本九ちゃんの「上を向いて歩こう」みたいな現代人への‘応援歌’ととることもできるのではないか、ふとそんなことを考えました。

おまけ：