あり続けること・・・ビートルズに匹敵するアルバムアーティスト? 松田聖子病(その3)
みなさん、こんにちは! しばやん@愛知です。
ついにというかもう大晦日、2012年の最後の日ですね。あと数時間で今年もお別れ、いよいよ2013年です。
年内にやるべきことは、ということで、昨日の続き なぜ(松田)聖子病にかかりしかの完結編です^^?
松田聖子さんって、特に1980年代前半の彼女がデビューしてからキャンディーボイスといわれた初期の全盛期(←のひとつと‘通’はいっている)しか知らない人にとっては、甘ったるいぶりっ子そのままのかわいさだけ?を売りにしているいわゆる典型的なアイドル(の一人)というイメージしかないと思うのですが、実は彼女の真価はシングルA面、つまり昔のEPレコード、いわゆるドーナツ版と呼ばれる両面で1曲づつしかない(今思えば贅沢な話しだ)そのタイトル曲のあるA面ではなく、B面やアルバム曲にあると、もう昔のファンにとっては当たり前で散々言い散らかされていることではあるのですが、私も、本当に実感しました。
「泣ける唄が聴きたい」などというふざけた?ブログをしていながら、大御所も大御所、「日本の戦後を代表する歌姫」(by 松本隆 at ソングライターズ 佐野元春との対談)である彼女を、完全に無視していました。
いや実は、今までにも初期の曲がふいに聴きたくなって『バイブル』というベストアルバムを中古屋でゲットしようと思ったことも、なんどかはあるのですよ。でも、2枚組みとは言え、もうリリースされてから20数年経っているのに、中古でも全然、安くなっていないわけですよ。
なにか中途半端に値段も高いし、そこまでお金を出して買うまでもということが何度もあって・・・。
まあそれを後悔しているかというと、そうでもなくて、やっぱり会うべくしてあったというか、今のタイミングで彼女を知ることができたことがベストであったと思います。
たぶんCD音源だけ聴いても、「ああ、昔こんな歌があったよな。売れてた売れてた。懐かしいなあ」だけで終わっていたでしょうから^^?
さて、ベスト盤(SEIKO STORY 80's Hit)を買ってちらっと聴いただけでは、その先がなくて、先に食傷気味と書きましたが「ああ、こんなんあった」だけで終わっていたと思うのです。同時期に「動く聖子さん」を観たのがツボにはまりました。
「なんという多幸感!」、たぶん、この言葉はニコ動のコメントで読んだので自分の言葉としては書きませんが、本当にこの一言に私の感動は集約されます。
30年前のTVの歌番組で、一回きりタレ流し(よい言い方ではありませんが)された‘一瞬’の中に‘黄金の輝き’が封印されていたとは・・・。
うそだろう!ホンマかいな。夢かまことかにわかに信じられないという驚き、そして思わずにたにた(気色わるーい)してわずか2~3分の画像に見入ってしまう自分が想像もできませんでした。
確かに当時のTVやラジオ、いくらかはアイドルや芸能界に全く興味のない私でも見たり聞いたりしているわけです。「ベストテン」とか「夜のヒットスタジオ」とか、YOU TUBEやニコニコ動画で‘再’発見した画像のいくつかは、リアルタイムで見た記憶があるものもあります。
それにしても、リアルタイムでみた当時は、全く、その価値というか凄さに気がつきませんでした。
で、いろいろ画像を検索していくと、もううじゃうじゃとあるわけなんです。いかに当時の彼女のマスコミへの露出が高かったのか、あと本当に最近、彼女が24曲シングルオリコン週間チャートで1位を獲得していることを知って、ぶったまげました。
だって、年にコンスタントに4枚シングルがでるとして、24曲って6年にわたるわけですし、実際にはそれ以上の長さにわたって、とぎれることなくトップを取り続ける、それがいかにこの栄枯激しい芸能界の中で異常なことなのか、そりゃあ、全然ファンじゃない自分でも知っているわけだ^^?
ただ、ちょっとクールダウンで一言挟みますが、私は全然、「80年代最高」とか「昔は良かった」とか「昭和は~」などというつもりは全くないのです。
ただいいものはいい、古今東西をべたっと(インターネットのウェブの中で)並べて較べてみて、ということで何の思い出補正や贔屓目を抜きに考えても、そう言わざるにはいかない。
なんちゅうことですか。これは^^?
話を進めると、いわゆるシングルA面以外にも凄いというような画像がわんさかと残っていて(実際にTVで歌っているわけだ)、これはなんという曲なのということで、彼女のアルバム曲への関心が否応となく高まってきたわけです^^?
とにかくアルバムが多すぎるので、せめて初期のアルバム曲が一杯入っているベスト盤はというので、次に購入したのが、『松田聖子全集 Seiko-Box』という1985年に発売された4枚組で10,000円というボックスの中古、それでも4000円くらいしました。(中古の相場は5000円前後。今でも新譜としても10,500円で販売されているようです。)
お薦め度: ★★★★☆
泣ける度: ★★★☆☆
アルバムとしての完成度: ★★★★☆
これは特に80年代の彼女しかしらないライトなファンにとっては価格は高いですが凄くいいボックスです。1985年の時点でまとめられていますので、当然のことながらそれ以降の発売の曲は含まれませんが、アルバム曲、シングルB面、企画アルバムの新曲など、全60曲、非常に痒いところに手の届いた初期聖子さんのベストアルバムとしては非常によい選曲だと思います。
収録曲はこちらから!
実は最近、ブルースペックCDの5枚組で10,000円の通販限定ボックスがでたので、相対的には価値が下がったのかもしれませんが、音源としては、昔のオーディオ機器を持っている人にはこちらのほうがよいかもしれない。(オーディオ的なことは後日改めて別途触れます。)
このボックスの収録曲がその後のアルバムを購入する目安というか指標になり、これをきっかけにコレクター熱が、一気に加速しましたね^^?
でも正直、コンプリートしようと思うアーティストって私にとっても非常にまれなことなんです。何名かそういうアーティストもいるにはいますが、松田聖子作品への関心度の高さは、私の中でビートルズに匹敵するといっても良いくらいです。それほどまでにブート盤やプレス違いを含めた彼女の作品に対する関心は高いです。かなりやばいです^^?
とりあえず、1980年代前半のものからアルバムを聴き出したのですが、もう捨曲なしのアルバムばかりじゃあないですか。
実は、9月から12月までで、初期の1980年代の彼女のオリジナル盤、企画盤、ベスト盤のいくつかをほぼコンプリートしてしまいました^^?
その中で、アルバム曲やシングルB面の曲へのとっかかりとしてお薦めしたのが、このアルバム。文句なしの名盤です^^?
このアルバムを聴いて、シンガー(歌手)松田聖子の懐の深さというか表現力の幅の広さをまざまざと感じました。
基本的にはシングルB面コレクションなのですが、それまでほとんど例のなかったB面ベストアルバムでアルバムチャート1位を取ってしまったことが、今では多くのアーチストが手がけるB面ベストの走りとかいわれています。
一部、両A面の曲もありますが、それにしても、このクオリティは半端じゃないです^^?
逆に、なんでこんな(いい)曲がB面なのとか、当時でもそこそこ売れていたので逆に、シングルA面じゃなかったの?と思うような曲ばかりです。
まあ、あとで調べてみると、いろいろな仕掛け(聖子プロジェクトとか)があることに今さらながら気づかされるのですが、とにかく1980年代の良質なJ-POPSの一角を、この「松田聖子」というブランドが占めることは間違いないことで、アイドル歌謡(曲)とかニューミュージックとか(音楽の)ジャンルの枠をはずしても燦然と輝く到達点の一つであることは私などが言うことではないでしょう。(どうも業界では常識?らしい)
しかしまあ補足というか30年ぶりに聞きなおして心底感心したのは、彼女の曲って全く古さを感じないんですよね。歌というより曲・編曲も含めた楽曲そのものについて全然古さを感じないんです。
どうしても1970年代とか1980年代でも他の歌手の曲を聞くとどうしても年代というか時代のにおいといいましょうか古臭さを感じてしまうのですが、聖子ポップスは、全然、それを感じないは、本当に、自分がアラフォーということを差し引いても、とんでもないことだと思います。
ということで、ちょっとブレイクを^^?
(この項 続く)
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