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2013年9月20日 (金)

101回目のプロポーズの最終場面の謎を解く 20年目にしてわかった真実?

初出:フェイスブックページ 2013年9月20日
<101回目のプロポーズの最終場面の謎を解く 20年目にしてわかった真実?>
しばやんプータロー学生なうです。
今日は人間環境大学で宗教学の講義を聴講してきました。伊藤利行先生は、イスラエルやユダヤ教の専門家ですが、日本と世界の「他界観」を「約束の地の系譜」というタイトルで、今日は日本人の起源と仏教が入る前の日本人の世界観・宇宙観みたいな話をA425ページのレジュメで解説していただきました。全部で15回の講義なので、講義録をまとめると本1冊になりますね。たぶん、そのつもりで講義録を作っているのだと思います。
初回の今回は、人類学のDNA判定による日本人の起源論と、宮家準「宗教民俗学」1989年の学説をかいつまんで紹介いただきました。実は宮家先生の本は東京大学出版会の450ページほどのA4の専門論文集で2009年の年末に東京で勉強会に呼ばれたときに早稲田大学の近くの古本屋で2000円で購入して私も持っていたのですが、積んだままになっていたもの。ああ、やっぱり論文をちゃんと読まないといかんなあと改めて実感。でも講義って基本的にライブなんですよね。伊藤先生は、ご自分で作られたレジュメを読んで説明するオーソドックスなスタイルの講義ですが、生で話を聞いて質問があれば質問もできる。
私も正直、大学の講義は結構適当に取っていましたが、今思うととてつもない貴重な機会(チャンス)を逃していたかもと20年ぶりに赤面しました。
まあ、大学時代は勉強だけをしているわけではありませんが、やっぱり勉強が本分だからなあ。少なくとも自分の知らない世界を極めんとする先生方がいくらもタダ(当然、授業料を払っているわけですが)惜しみなく教授していただけるのに、なんともったいないことをしたのかと反省しきりです。
まあ、リタイヤした先輩たちはさておき、一番働き盛りの43歳がこんなところでお茶を濁していていいのか!というツッコミが入りそうですが、まあ、今の時点で出世も社会的な地位も何もかも捨てて、次のステップに備えているわけなので、そこは自己責任?ということで今できることを粛々とこなしていこうと思います。
まあ明治維新の志士たちの多数は脱藩者であり浪人でもあったわけなので、確かに藩のお墨付きをもらった俊才たちも当然いましたが、まあ、人生において浪人の時期がなんどか(私は2度目)あってもいいのではないか。
それがありの世界になると日本もおもしろくなると思います。
そんなことをつらつら買いていたら、ふとあるドラマの最終回を思い出しました。
結果として前置きが長くなってしまってすみません。
そのドラマというのは、1991年にヒットしたあの曲、「タララ・ラララン」のイントロが懐かしい武田鉄矢演じる星野達郎の最後の101回目のプロポーズ、いわゆる「・・・ボクは、死にましぇ~ん」のあのドラマです。主題曲のチャゲ&飛鳥の「SAY YES」も爆発的にヒットしましたよね。
大きくは1980年代のバブリーな時代のトレンディドラマの流れにあって、異色を放った不思議な中年おっさんと全然、縁もゆかりもないハイソな音楽家の美人お姉さんとの恋物語、そう「101回目のプロポーズ」は、なぜかしばやんのお気に入りなんですよね。
あらすじは思いっきり省きますが、最後に星野達郎は会社も辞めて司法試験にも落ちて道路工事のアルバイトをやっているところに浅野温子演ずる矢吹薫が戻ってくるエンディング。正直言って、そんなプータローのところに音楽家のエリート&お嬢様の薫が戻って、なんとかなるのかしらんと、話としてはおもしろいけど、そんな理不尽なことがあるものかと、最後の結末にいまいち納得していませんでした。
ただ、今、自分が同じ立場になってみると、いや、あれもありだなと、20年ぶりに納得しました。
司法試験を落ちたことが問題ではない、道路工事の仕事をしていることが問題ではない。達郎が全てを捨てることによって、取り戻した(思い出した)‘プライド’こそが、薫さんにとっては、価値のあるものであったということです。
今後、どうなるかは当然、誰もわかりませんし、ドラマは何も語りません。ただ、達郎は、少なくとも司法試験を落ちるまでの彼と、落ちた後の彼は、まったく違った行動原理で人生に立ち向かったであろうことは、想像にかたくありません。
いやあ、脚本家の野村伸司さんのドラマがこれほど深いものであったとは!
20年ぶりの謎が解けて、とても得した気分です。そういうことだったのか。
達郎さん、よくやったなあということですね。42年をかけて、いや42年も自分を束縛していた自縛を解くとは! 当然、彼だけでは解くことのできないトラウマだったわけですが、101回もプロポーズをした意味があったということですね。
いやいや他人事じゃないですが^^?
ふと、そんなことを思い出しました!
ではでは^^?

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