【スペンドール Classic S3/5R2を聴いてみました!】
今日、たまたま研修で名古屋に行く機会があったので、研修施設の近所?の大須でオーディオ専門店を冷やかしてきました。
お目当ては、やはり聖子ちゃんのSACDの試聴で、まず選んだのは小型ブックシェルフの英国はスペンドールのスピーカー。なんと、SA1というモデルがメーカー完売の展示品のみということで、19万円ほどで出ていました。とはいえ、一台かぎりなので、現行のClassic S3/5R2を、試聴させていただきました。
SACDプレーヤーは、前回、別のところで試聴して気に入ったデノンのDENONのDCD-1650RE(定価税抜18万円)、アンプも同じくデノンのPMA-1500RE(定価税抜12万円)です。
うん、やっぱりいいですわ!店員さんとも話したのですが、このスペンドール、密閉型で高さが30.5cmの小型2ウェイですが、もちろん?LS3/5Aの後継機として独自に設計されたモデルで、同じ型番で3代目だか、息の長いモデルで、現行バージョンは、ワイドレンジで前のモデルに較べて明るい音調だそうで、ソフトドームツイーターの素直でヌケのよい高音、全体にまろやかで暖かいおだやかな音調です。
うん、ソフトドームの高音は刺激がなくてよいです。
さすがに現代のスピーカーだけあって、やわらかくともボケボケではない適度にしまった中低音が高音のヌケのよさを支えています。
アンプがちょっと非力かと思いましたが、十分いけていました。販売員さんによると、今は、予算がないのなら、アンプよりプレーヤーにお金をかけたほうがいいとのことでした。
で、スペンドールの隣にあったLS3/5のレプリカも試聴してきましたよ。
これは、スターリングというスピーカーの修理を行なっていた会社が、その経験を生かして復刻したものですが、若干、現代風にアレンジされているそうです。
ところが、私が聖子ちゃんのSACDを聴いた限りでは、いまいちの感じでした。まずモニタースピーカー特有の生真面目さがあり、ナローレンジ、なにより高音のヌケがありません。
『ユートピア』の「赤い靴のバレリーナ」を聴いたのですが、スペンドールではふわっとした空気感と高音のヌケのよさがなんともいえない聖子ちゃんのボーカルの色気みたいなものを感じさせてくれたのですが、こちらは、その伸びやかさが感じられず、無難に音が鳴っていますという感じ。
私のひとりよがりの持論ですが、高音のヌケが悪いスピーカーは、まずダメです。高音がでないと寸詰まり感がありナローレンジで音場が、とても小さくまとまってしまいます。そして、なにより躍動感や空気感がでなくて、とても窮屈な感じがします。
スピード感や、切れは高音のほうがわかりやすいので、それが伸びやかにでないと、いわゆるドンくさくて、古臭い音がします。
なので、やっぱり古臭い音のスピーカーで、SACDやハイレゾ音源を聴くのは、ちょっとおススメできないかなあと思います。
これは、LS3/5の価値を否定するものではありませんよ。確かに、このスピーカーでしか出せない音があるのは事実ですし、アンプやCDプレーヤーとの相性、音源ソースの問題、いろいろな組み合わせがあった上での話しです。
ただ、今、現代の音源を楽しむのは、現行のステレオの再現の方向性みたいなものを押えておかないとトンチンカンなことになってしまいますので、気をつけてくださいという、おせっかいレポートでした。
なお、スペンドールのClassic S3/5R2はペアで25万円、安いところで税込17万円くらいで買えるのなら、いい値段ではないかと思います。
ではでは^^?
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