聖子ちゃんの音源ものがたり その2
その1に引き続き、めがねオヤジさんのブログに投稿した記事の転載です。
■妄想DJ「やっぱり松田聖子}
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しばやん 2013年07月28日 20:09
(前略)
何人かの方にオーディオの話にコメを返していただいてありがとうございました。
○○さん
その話の続きなんですが、Blue spec2の話だったんですよね。ごめんなさい。わたしのコメントは、その前のblue spec 1?の話なので、そのAmazonの話が正しいとすると、blue spec 1とblue spec 2とかなり違ったものなのかもしれません。
そうなるとわたしの話も違ってくるだけで・・・。
いやあ、正直、わたしもlPレコードを聴くようになって、ホンの数ヶ月(2~3ヶ月)なので、本当に偉そうなことはいえないのですが、今、音源集めとその比較研究?みたいなことをやっているわけです。
オーディオマニアではないですが、ミュージックラバーのしばやんとしては、そもそもどの音源の音がミュージシャンが意図していたものなのかに関心がありまして、2009年にビートルズのCDが約20年ぶりにリマスタリングされたときに、モノボックスと後期のアルバムはステレオを大人買いして比較視聴したことがありまして、そのときはLP音源までは手を出していない(今後も出す気はない)のですが、ずいぶん、音が違うなあということに気がついたんです。
↑関心のある方はどうぞ!
で、聖子ちゃんに話を戻すと、1980年に歌手デビューで、1982年にCDが発売となります。トリビアですが、聖子ちゃんの『パイナップル』は、世界で最初に発売されたCBS/ソニーの50枚のうち、ニューミュージック・歌謡曲のカテゴリーの中の3番目なんですよね。
なかなか興味深いでしょ。
となると、○○さんも触れているように、CBS・ソニーの音響職人さん例えば鈴木エンジニアなどがかなり入れ込んで、最高の作品化(録音から原盤ができるまで)は、もう間違いのないことで、ここからはわたしの仮説ですが、たぶん1982年当時では、レコードのほうが間違いなく音が良かったと思うのです。
しかも当時、LP時代最後のあがきというかあだ花ともうしましょうか、ソニーの場合、マスターサウンドという高音質CDも発売され、聖子ちゃんも例外なくマスターサウンド盤は発売されます。聖子ちゃんの場合、わたしの手元のマスターサウンド(1983~1984)のパンフレットを見ると最初に発売されたアルバムは『Silhouette(シルエット)』で間違いないと思います。
つまり、聖子ちゃんの曲には音源として下記があります。
■シングル曲の場合
A-1 EP(ドーナツ盤)
A-2 LP(LPに収録された場合)
A-S LP企画盤(俗に言うベスト盤LP)
C-S CD企画盤(俗に言うベスト盤CD)
■オリジナルアルバム(曲)の場合
A-2 LP盤
A-M マスターサウンド盤(LP)
C-1 最初期CD(俗に言う黒いふちのケース)
C-2 再販CD(俗に言う白いふちのケース)
C-3 CD選書版(C-3と同じという話もある)
C-S CD企画盤(俗に言うベスト盤CD)
ここで気をつけてほしいのは、ベスト盤では、アルバム盤の音源ではなく、シングルEP盤の音源が使われている場合があること(※1)と、ベスト盤企画の時期によってイコライジング補正(※2)が行なわれていることです。
※1の例として、1996年の『コンプリートバイブル』は、シングル(EP)盤の音源を使っている(といわれている)ためオリジナルアルバムと比べて音の鮮度が高いといわれているし、実際にわたしは、初期の曲をA-2, C-1, C-3とC-Sと聞き比べた場合に明らかに音がそれぞれ違うんですよね。LPとCDを較べるのは、かなり難しいのですが、CDの間だけでの比較では、C-S >> C-1, C-2=C-3となります。
あとCDで気をつけなくてはならないのは、1980年代の中旬まで、高音のイコライジングがされていました。例えば、ユートピアの「赤い靴のバレリーナ」という曲がありますがC-1(初版CD)と、C-S 「ラブ・バラード」では、C-1(たぶんC-2,3も同じ)ではイコライジングがかかっているのですが、C-Sではイコライジングがかかっていません。つまりマスター音源は同じでもCD化のプロセスで、異なって音源となっており、詳しく聞くとC-1よりC-Sのほうが、音の鮮度が高く聞こえます。
まあ、既にこれほど音源が違うところに、blue spec 1とblue spec 2が登場したものですから、ステレオ一つ選ぶでも、それぞれの時代のフォーマットにあった、つまりソフトの作られた時代に作られたハード(ステレオ)で聞くことが、たぶん正解であろうし、逆にいいハードであれば、ソフトの音の違いをかなり正確に再現してくれるでしょうということです。
なにかとりとめのない話ですみませんが、予算と自分の聴力(聞き分けできる)範囲で、一番、よく聞こえるステレオを買うことが当面の正解であると思います。
耳も肥えてくると、あるときステレオ機器がなんとも物足りなくなってきますからね。そのハードイ買い替えもっともっと症候群に陥らないためには、背伸びしてかなり高いと思われる機器を新品に限らず中古も良く試聴して、えいやと思い切って投資してみることですね。
わたしもオーディオマニアみたいに見られることがありますが、それほど機器を買い換えているわけではありません。それは最低でも10年は使い続けるつもりで機種を選んでいるからです。一旦、ステレオの組み合わせとしてはまったら、高い買い物のようですが、軽く5年間は満足して音楽を楽しめます。つまり、ソフトに投資ができます。
それが10年くらいすると、なにか物足りなくなってくるんですよね。
なお、決して高価=いい音ではないのがオーディオの醍醐味で、どなたでも自分の手の届く範囲から楽しめるのもいいところです。
※聖子ちゃんの最初のマスターサウンドを『風たちぬ』と間違えて記載していました。ニドガタリさん、ご指摘ありがとうございました。お詫びして訂正させていただきます。(2016年5月29日)
(続く)
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