国際共創塾がめざすもの 【塾長の雑感エッセイ】
[初出:フェイスブック 国際共創塾グループページ 2020年5月16日]
フェイスブックのグループページに下記の投稿をしました。こちらにも転載をしておきます。
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【国際共創塾のスタンプカード】
そもそもこのグループって何?とか、しばやんって何者という方が大多数だと思いますので、少し紹介させていただきます。
「国際共創塾」は、個人事業主「歩く仲間」代表の柴田英知が運営する人材育成事業です。
さすがに松下村塾というのはおこがましいので、松下政経塾とか大前研一の一新塾みたいなものを目指していますと、経営コンサルタントの人に話したら、鼻先で笑われましたが、正直、どの規模でどのような形態のものがよいのかは、考えあぐねています。
最近、しばやん先生とか大学院で非常勤とかすると先生とよばれることも増えてきましたが、そもそも先生面するつもりもないし、さんづけでいいです。
しかし塾を名乗る以上、それなりの責任感があるので、「国際」的な視野をもって、どんな立場のひとたちとも「共」に(何かを)「創」り出していくことができる人材育成を目指して活動をすすめています。
そして研修なりトレーニングの対象を誰にするのかも悩ましいところです。通常、このようなプログラムは、「リーダーシップ」トレーニングであることが多いのですが、わたし自身が、リーダーというよりむしろ、リーダーを支える立場が長かったこともあり、フォロワーシップとかサポーターシップをきたえるほうが大切だと実感しています。
なぜならば、わたしが実際に見聞きした経験から、きちんとリーダーをフォローし、サポートできない人は、リーダーとして大成することが難しいと思われるからです。つまり、ある程度できている人より、初心者から中堅になろうとするなかで足踏みをしてしまっているひとたちのサポートとトレーニングが大切だと考えています。
さらに具体的にいうと、職階とか役職とかに関係なく、例えば同年代の社員やスタッフの能力が仮に上中下に分けられるとしましょう。その他場合、わたしは、中を二つに分けたうえで、「中の下」の人たちのボトムアップが一番大切なことだと思っています。この段階の人たちを、国際共創塾のターゲットとしたいのです。
もう少し詳しくいうと「上」や「中の上」の人たちは、ある程度、自走できている、自分でステップを上がっていける能力と意欲があるといえます。そして「下」の人たちは申し訳ないが、やる気がなかったりなんらかの問題を抱えている場合が多く、トレーニングの効果が出にくいのも事実なのです。
もちろんわたしは、下の段階にいる人たちに能力がないとは言いません。一時的なスランプで能力が出せないこともあるでしょうし、貧困や病気なども影響しているのでしょう。しかし、本来、ある程度の社会環境を整えれば人間は自分で考えて自分を高めようとする性向をもっているとわたしは信じています。
結論から言うと、「上」と「中の上」の人たちは、自分で勝手に能力を伸ばしていける人たちなので、あえて構う必要はない。そして、「下の人」たちは、まず置かれた環境をよくしなければ、効果がでにくい。つまり、いずれの場合も投資に対する効率がよくない。
結局、一番、投資の効率が高くて伸びしろがあるのが、「中の下」の人たちなのです。しかもこの人たちが伸びることによって下の段階にいる人たちのロームモデルとなりうるし、結果としてボトムアップの実働部隊となるのが、「中の下」の人たちなのです。
しかも彼らが「中の上」に上がっていくということは、結果として、将来のリーダー候補ともなりうるわけです。ただ、わたしはリーダーシップを直接説くのではなく、まずはフォロワーシップとサポーターシップを極めることにより、あるべきリーダーをみずからがつかみ取ってほしい。
このように個人だけをのばすのではなくグループや組織として強くなってほしい。そんな講義を国際共創塾でしていきたいと思っています。
なお、添付の画像の二つ折りの名刺には、塾訓と塾是、そして新型コロナ下では、おそらく使えないスタンプ欄がついています。
こちらには特に書き写しませんが、よろしくご笑覧ください。
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